ミレニアル世代が「結婚」にこだわらない理由。

昨今では、どうやら結婚に重きを置く若者がグンと減ってしまっているのは、既婚率に目を向けるだけでなんとなくわかりますよね。

この状況はアメリカでも日本でもとくに「ミレニアル世代」に関しては共通しているよう。だから「I Heart Intelligence」のRobyn Reischさんが記す「ミレニアルが結婚にこだわらない理由」の記事は自然と気になってしまいます。

出会い系のせいで恋愛へのアプローチがそもそも軽くなってきていたり、より多くのフェミニストが声を大にして主張するようになったことも関連要素だけど、彼女がフォーカスするのは、ミレニアル世代の「考え方の変化」。

結婚は数ある選択肢のひとつ?

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9時5時の仕事を見つける。結婚する。家を買う。子供を作る。

数世代前までは、こんな生活が万国共通で「ごく普通」と提唱されていました。

ところがこの基準に大きなハテナマークを掲げるのが、ミレニアル世代。この世代は、いつに増して結婚へのこだわりが薄れてきているのです。

ピュー研究所の調べによると、1960年には18歳〜29歳の男女のうち59%が既婚者だったという結果に対して、2011年はその数が20%までガタ落ちしています。その理由として、ロマンスの社会価値を下げる近年の"お遊びカルチャー"が関係しているという見解も。

それに加えて挙げられるもうひとつの理由は、フェミニズム。ミレニアル世代は、祖母たちが私たちぐらいの年齢だった頃に比べて、ずいぶんと機会や選択肢が豊富に与えられていると言えるでしょう。そんな状況下、結婚するとは、もはや「たくさんある選択肢のうちのひとつ」でしかなく、以前ほど重みを持たなくなってしまった模様。

さらには不安定な経済、出会いの少なさ、この世が前以上にシニカルになっていることなどを理由に挙げる人も。

もちろん様々な理由が混在しているのは確か。しかし中でも私が確信を持てるのは、「心理」の変化です。

ミレニアル世代=史上最もみだらな世代?

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私たちミレニアルは、選択肢を豊富に携えておきたい世代。独立心や個性を大切にし、どんな機会にも飛び込み、自分自身の自由をより尊重するようになったと言えます。

だから過去に比べて選択肢を絞ることに抵抗を感じるのでしょう。

ミレニアル世代は適当に寝てまわる「史上最もみだらな世代」なんて説をよく耳にしますが、The Journal of Sex Research(セックス研究ジャーナル)によると、じつはその「みだら具合い」は過去の世代となんら差異はないそう。2002年〜2010年の間に大学に通った人のうち31.6%は、「過去1年の間にセックスパートナーがひとり以上いた」と報告していたことに対して、1988年〜1996年に行われた同調査は31.9%といった結果。

さらにはこの点をサポートする数量調査がほかにもいくつか発表されています。

Washington Post(ワシントンポスト)の調べによると、現世代の男女のほうが二世代前に比べてセックスパートナーの数が少ないのだとか。ベビーブーム時代を生きた男女が成人期に性関係を持ったパートナーは平均で11人だったのに対して、ジェレネレーションXは平均で10人、ミレニアルは平均で8人。

結婚する男女が減ってきているのは「お遊び文化」のせいと思いきや、意外とそうでもないよう。

もちろんTinderは私たちをヴァージンロードから引き離しているひとつの理由かもしれませんが、だからといってTinderがミレニアルのセックスの頻度を活性化させているわけでもないようですね。選択肢が豊富にあるのは、一見聞こえがいいかもしれませんが、実際には私たちを自由にするどころか、停滞させてしまっているのです。

さらには、多くの選択肢に目を向けるというミレニアルの癖は、逆に幸せを感じにくくさせている、と『Why Millennials Are so Stressed—and What to Do about It(ミレニアルがストレスを抱える理由ーそしてその対策法)』に著者のCaroline Beatonさんは記しています。なんせ、スマホにさわれば数千人もの異性と出会えてしまうわけですから、なにも「いま目の前にいる人」と真剣に付き合う必要性なんてない、と思ってしまうのも無理のない話。

つまり「完璧な選択肢が勢揃い」というのが問題点なのではなく、「まあまあだけど、なんだか物足りない」選択肢が多すぎるのが問題なのです。そもそも私たちが探し続けてしまうのもこれが発端にあるから。求めているものが明確でない中、多くの人がいつまでも"探す"ことに執着してしまうのは「もっといいものが見つけられる」という根拠のない自信から芽生えているのでしょう。

この解決策は一体?

ならば「完璧」を求めるのはやめて、自分の「譲れない特徴」を明確にしましょう。たとえば優しくて面白い、かつ知的な男性なら、少々食事の席でのお行儀が悪くても許してあげてみたり。素敵な考えと心を持つ女性なら、彼女の政治に対する強い意見は聞き流してあげてみたり。

とは言え、中にはそれが流せない人もいるでしょう。政治に対する価値観を大事とする人もたくさんいますからね。

なにはともあれ、ひとまず自分が"大事にしたい点"を知ることが第一ステップと言えるでしょう。

望ましい特徴をリストアップするのもひとつ、それに完璧にフィットしなくても何回かチャンスを与えてあげる姿勢もアリです。スタンフォード大学で経済学の教授を務めるPaul Oyerさんは、視野を広げて短所も受け入れてあげるスタンスが大事、とアドバイスします。

「求める条件すべてにフィットする仕事がないように、ライフパートナーもある程度条件をクリアしている状態で受け止めてあげないといけません」

New York TimesのKristen Dombekさんもこの点には納得。 

「大量の選択肢をかき分けるのをやめ、交際する人の"データ"を分析したりカテゴライズするのをやめると、素敵な相手に出会えるものです」

出会い系アプリに記されたプロフィールをもとに彼らを判断するのではなく、実際に会った上で、彼らがどういう人なのかを自ら知りましょう。根っこまで掘り下げてみると、記されているプロフィール以上の魅力を感じてしまう、なんてことも十分ありえますからね。

Licensed material used with permission by I Heart Intelligence
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