ミレニアルとX世代は「TikTok」に夢中。2025年は、他世代との共鳴が始まる

世界中で爆発的な人気を誇る「TikTok」。その勢いは、もはや一過性のブームではなく、私たちの生活に深く浸透しつつある。企業にとっても、10億人を超えるユーザーを抱えるTikTokは、無視できないマーケティングプラットフォームへと成長した。

今年彼らが描くマーケティングでは、Z世代を超え、ミレニアルやX世代の獲得が、重要な戦略のひとつとなるようだ。

多世代との共鳴
TikTokはZ世代だけにあらず

これまでZ世代のプラットフォームという印象が強かったTikTokだが、「Evolv Agency」によると、ミレニアル世代、そしてX世代までもがTikTokに熱視線を注いでいるという。

彼らを惹きつける要因は、TikTokが提供する多様なコンテンツと、商品購入までをシームレスに繋ぐEC機能の進化にある。企業は、これまで以上に幅広い世代へメッセージを届けられる可能性を秘めていることを認識する必要があるようだ。

同記事では、ローカライズされたコンテンツを展開することで、ニッチな市場へも効果的にリーチできる点を強調している。たとえば、ある国の伝統行事に合わせたキャンペーンや、地域限定の商品紹介動画などは、その地域に根付いた共感を生み出し、ブランドへの親近感を高めるだろう。

受動から参加へ
ユーザーを巻き込む、双方向コミュニケーション

TikTokは、ユーザーが一方的にコンテンツを消費するだけのプラットフォームではない。自ら動画を制作し、世界中に発信できる点が、他のSNSにはない魅力だ。

企業も、この特徴を最大限に活かすべきだ。たとえば、ハッシュタグチャレンジでユーザーが独自のアイデアを競い合ったり、ブランドテーマソングを使ったダンス動画を共有したりするなど、ユーザー参加型のキャンペーンを展開することで、ブランドとユーザーの距離はさらに縮まるだろう。

また、TikTok上には熱狂的なファンを持つインフルエンサーが多数存在する。なかでも注目すべきは、特定の分野に特化した専門知識や影響力を持つマイクロインフルエンサーナノインフルエンサーだ。彼らとの協働が、よりターゲットに響くマーケティングを実現する鍵になるかもしれない。

代表格「TikTok Shop」
購買体験の革新

TikTokは、エンターテイメント性だけでなく、EC機能も充実している。

その代表格として「TikTok Shop」は、ユーザーがアプリ内で商品を閲覧、購入できる機能を備えており、ブランド認知の向上と収益拡大を同時に実現できる。ライブコマース機能を活用すれば、視聴者とリアルタイムでコミュニケーションを取りながら商品を訴求することも可能だ。

TikTokがもたらすマーケティングの未来は、これまで以上に多様で、エキサイティングなものになるだろう。Z世代の先を見据えながら、TikTokの持つ可能性を最大限に引き出し、ブランドを成長させていく。そんな未来への扉が、今、開かれようとしている。

Top image: © iStock.com / VioletaStoimenova
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