金銭感覚だけじゃなかった。Z世代の「身だしなみと働き方」に対する堅実な考え方
身だしなみと働き方について、Z世代はどんな考えを持っているのだろう?
そんなインターネット調査を、Z世代を対象としたシンクタンク「Z総研」と「マイナビ転職」の共同プロジェクトである「はたらきかたラボ」が実施。
このほど結果が公表された。
質問は大きくわけて3つ。
まずひとつ目は、「普段、職場や学校での“身だしなみ”に関してもっとも意識していることは何ですか?」。
1位は「髪型」で、その理由としては、「清潔感がある人に見られたいから」が大半を占め、ほかには「コロナで顔がマスクで隠れているので髪型はきちんとしている」「髪が整っていると自信が持てて明るくいられるから」「学生は髪型しかお洒落をするところがない」などの意見もちらほら。
2位の「メイク」を選んだ人からは「第一印象を良くするため」や、3位の「服装」では「多くの人から良い印象を持ってもらうため」といった意見が挙げられたという。
続いて「新型コロナウイルスの感染拡大によって、“身だしなみ”に関して変化したポイントは次のうちどれですか?」。
こちらは「メイク」が1位、「スキンケア」が2位という結果で、「リモートの時は目元(のメイク)を特に気にする」「メイク・スキンケアはマスクを付けるようになったことでする部分としない部分で差が生まれた」など、コロナ禍以前と比べて、意識する・しないの根本的な部分から考え方が変わったという理由が多く見られた。
また、「職場での服装制度を自由に選べるとしたら、どれが良いですか?」という質問では「服装・髪型が完全自由」がダントツに多く、やはり自分らしさを軸に生きるZ世代には欠かせない条件のひとつなのだろう。
とはいえ、「どこまでが“自由”の範囲内と捉えていますか?」と掘り下げて聞いてみたところ、「とりあえず指定はないのかなくらいで捉えている。ただ、細かい部分は実際に社員さんとお会いして、職場の雰囲気を掴むまでは正直わからない」「休日でもその日の予定に合わせてTPOで着る服を考えるように、仕事だから・休日だからという理由ではなく純粋にTPOを考えて服を選んでいる」などの意見が。
前述の回答でも“清潔感”や“第一印象”など相手目線を意識していたが、自由を言葉通りに受け入れるのではなく、その時々によって変化する自由の意味を感じ取り、多少の制限のなかで個性を表現する──しっかりとオシャレの基本をおさえる傾向にあるよう。
金銭感覚についてもそう言われているが、身だしなみに関しても同様に堅実。そんなZ世代の実態を垣間見れる調査結果となった。