正義感が強い人の魅力!短所や上手な付き合い方も紹介
正義感が強い人は自分を人から好感を持たれることも少なくありませんが、正義感が強過ぎることで煙たがれてしまうこともあります。今回は、正義感がある人の特徴や、正義感が強いことのメリットとデメリット。そして、正義感が強過ぎる方との付き合いのコツなどを紹介しますので参考にしてください。
正義感とは
正義感とは、自分が正しいと思ったことを通そうとする気持ち・感情のことです。正義感に似た言葉にモラルやマナー、倫理観や道徳観などがあります。モラルは公共的な基準に基づいての良し悪し、マナーは失礼のない立ち振る舞いのことです。
倫理観とは人として守るべき道。道徳観は、個人や小さな集団の基準にもとづく物の見方です。正義感での良し悪しの判断は、モラルや倫理観・道徳観と違い、その人個人の価値観が基準となっています。そのため、自らの横暴を正当化する理由に正義感を盾にする人も少なくありません。
正義感が強い人というのは自分なりの信念を持っているため、自分は良かれと思っているということが多いのが厄介な点です。
しかし、自分本意の正義感だけではなく、世間に広く受け入れられる正義感もあります。それが、大多数の人が共感できる価値観が良し悪しの判断基準となっていれば、多くの人から共感を得られる正義感となるでしょう。
正義感が強い人の特徴
正義感が強い人に多い7個の特徴を以下で紹介します。
1|ルールは絶対遵守
正義感の強い人は、決められたルールや一般常識、マナーを守ることを強く意識しています。ルールは規模の大小に関わらず、友達との約束など、小さなルールでさえ破ることはありません。一度、みんなで決定した事柄が彼らにとっての正義となるのです。
ルールが守られている環境が当たり前でり、ルールを破る人に対しては厳しく接します。ときにコミュニティの中で鬱陶しく思われてしまうこともありますが、コミュニティ内の風紀を守るために必要な存在となっていることが多いでしょう。
2|自分が正しいという考えが強い
正義感が強い人は、自分の価値観は常に正しいと思い込んでいる方が多いです。そのため、人に対して高圧的で、上から目線な態度を取ってしまうことが多いです。また、自分の考えを否定されても聞く耳を持ちません。
ただし、決して自分自身を変えることができないというわけではありません。常に正しくありたいという向上心を持っているため、自分が納得することができれば自分の中の判断基準をアップデートすることができます。
3|柔軟性に乏しい
正義感が強い人の判断基準は、一般的なルールや道徳規範に則っていることが多く、判断が必要になったときには、その基準をもとに瞬時に正しいか間違っているかを見極めます。一方で、道徳規範や一般的ルールでは判断できないような事柄に直面すると、判断に迷ってしまい状況判断が正しくできないことがあります。
4|信頼を集めやすいリーダータイプ
正義感の強い人は、自分自身に対しても厳しいため、手を抜いたり、サボることをしようとしません。そのため、仕事においてもプライベートにおいても人からの信頼を寄せられることが多いです。また、困っている人や自分よりも弱い人を見捨てることができない面倒見の良い性格であることから、自然と上司、リーダー的な存在になっていることが多いでしょう。
5|モラルやマナーに厳しい
正義感が強い人は、ルールだけでなくモラル、マナー、人格にも厳しい傾向があります。
とくに、正義感が強い人は「嘘」や「見て見ぬ振り」を嫌います。ときには、上司(権力者)に対しても堂々と間違いを指摘することもあるでしょう。周囲からは、物怖じしない性格の持ち主として評価されているケースが多いのではないでしょうか。ただし、余計なことまで発言してしまう正直さから、敵を作ってしまうことも多いようです。
6|思考が論理的
正義感が強い人は間違ったことが嫌いです。意思決定をする際は、論理的に思考する方が多いようです。少し考えてわからないことも曖昧にせず、時間をかけて分析やリサーチをしてでも答えにたどり着きます。第六感を頼りになんとなく判断することは好みません。間違った方向に進むことが少ないため、周囲の人たちと比べて成果や功績を多く上げられるでしょう。
また、自分の判断方法を周りにも理解してほしいと思っているため、他の人からなんとなくで決定した提案を受けると正さずにはいられません。人からはめんどくさく思われてしまうこともありますが、結果的に周りの人達もいい方向へ導いてくれるでしょう。
7|プライペートでは避けられてしまう?
正義感が強いという性格は、プライベートでは周囲の方からよく思われないケースもあります。というのも、仕事上では大きな武器になった徹底的にルールを守る考えや、ロジカルな思考をプライベートでも他者に強要してしまうためです。オフの日はラフに過ごしたい人からは会うことを避けたいと思われてしまうでしょう。
また、羽目を外して遊んだり、ジョークを言ったりすることは苦手です。ちょっとした悪ふざけに同調することができなかったりするので「ノリが良くない」とか「空気が読めない」といった印象を持たれることが多いです。
正義感が強い人になるための方法
次に、正義感が強い人になるための方法について解説していきます。
善悪の区別をつける
正義感が強い人になるためには、まず自分の中で善悪の区別をしっかりつけることが大切です。何が正しく、何が間違っているかの判断は人によって意見が分かれることも多いですが、一般的な常識を身に着け、そのうえで自分なりの考えを養っていくことが大切です。
まずは、自分の「ものさし」を持つことで、正義感を発揮しなくてはいけないシーンで、これは間違っているから自分が行動をしなくてはいけないと気付ける感性を養いましょう。
思いやりの気持ちを忘れない
強い正義感で生きていくには、おもいやりも大切です。思いやりがなく、自分の考えだけを押し付けるのは、正義感が強い人ではなく、わがままな人です。正義感の強い人を目指すなら、常なおもいやりの心を持って周囲と接するようにしましょう。
自分に自信を持つ
善悪の区別をつけることができ、自分が行動しなくてはいけないと気づけたとしても、なかなか体は動かないものです。体にストップがかかってしまう理由は本当に自分の行動が正しいのか、また相手が喜ぶのかがわからないからでしょう。
上述のとおりですが、正義の概念は人によってそれぞれです。正義感の強い人たちは、それでも自分を信じ、自分の正義に従って行動をしています。あなたも正義感の強い人になるために、自分の考えを信じるようにしてみてください。
結果や周りの目を気にしない
正義感の強い人になるためには、行動をすべきか悩んだときにあまり考えすぎないことが大切です。失敗しないだろうか、周りから変な目で見られないだろうかと考えていたらいつまでたっても行動できません。
また、時間が経ってしまったので「いまさら行動しても遅い」となにもしない方向に思考が進んでしまいます。結果などは考えず、まずは行動してみてください。結果的に余計なお世話や間違いであったとしても、こういった考えもあるのかと受け止め、あまり気にしないようにしましょう。
正義感が強い人に対して持つイメージ
周囲から信頼され、頼られることが多い正義感の強い人。しかし、正義感が強過ぎることで周囲から煙たがられ、浮いた存在になっていることも少なくありません。
プラスのイメージ
・きちんとしている
・規律を守る
・几帳面
・嘘はつかない
・けじめがある
正義感が強い人のよいイメージとしては、上記の5つが挙げられます。こうしたプラスのイメージがあるからこそ、周りから高い信頼を得ているのでしょう。
マイナスのイメージ
・頑固者
・自分の非を認めず謝らない
・面倒な人
・空気が読めない
しかし、正義感が強い人のなかには、自分の価値観を押しつけてあまり他人の言うことに耳を貸さない方も少なくありません。そのため上記のようなイメージがあると周囲に思われてしまい、関わると厄介だと、周りが敬遠するようになってしまう可能性があります。
正義感が強いことのデメリットと付き合い方
正義感が強いことは悪いことではありません。しかし、正義感が強過ぎてしまうと、その正義感に自分が押しつぶされてしまう可能性があります。また、他人の正義感に悩まされている場合には、何らかの対処をする必要があります。
自分自身の正義感に悩まされる場合
正義感が強い人は「必ずこうでないとならない」と考えてしまいがちですが、そこまで思いつめてしまうと、その思いがストレスとなってしまいます。自分が目指す姿は「こんな風であろう」ぐらいの気持ちにしておくことが大事です。
また、正義の基準は人それぞれであることを知りましょう。自分の正義感を押し付けたりせず、ほどよく正義感と付き合っていくことが大事です。
他人の正義感に悩まされる場合
正義感が強過ぎる人は、絶対に自分の意見は曲げません。それどころか、自身の正義感を盾にして、自分の考えが正しいことを正当化してしまうこともあります。まともに相手にしても疲れてしまうだけので、適当な対応で受け流してしまうという方法もありますし、距離を置いて関わらないようにするのも1つの手です。
それでは問題を見ないようにしているだけだというのなら、感情をぶつけ合うのではなく、冷静になって話し合う場を設けてみてもよいでしょう。正義感が強い人は頑固で人の意見をあまり聞こうとしませんが、正義感が強い人には強い人なりに、そこまでの考えに至った経緯や考え方があるはずです。
それらを尊重しつつ、譲れる部分は相手に譲りながら冷静になって話し合いを続けていれば、自分の価値観に矛盾があることや、世間とズレがあることに気付いてもらえるかもしれません。