頑固って悪いこと?特徴、心理、説得方法を知って人間関係を良好に

頑固な人というと悪いイメージがどうしてもつきがちです。しかし、特徴・心理を知り、的確な付き合い方をすることで良い関係を築くこともできます。

この記事では、頑固な人を知り、上手に付き合うための方法や頑固な性格の長所を紹介していきます。

頑固とは?言葉の意味をおさらい

そもそも「頑固」とはどういう意味なのでしょうか。頑固とは、人の話をあまり聞かず、自分の考えに強いこだわりを持っている人のことです。

頑固の類義語としては、「意地っ張り」「意固地」などがあります。どれも自分の考えを強く持っている人のことです。

また、頑固の対義語には人の言うことを受け入れるという意味の「柔軟」「素直」などの言葉があります。

頑固な人に共通する7つの特徴

以下では、頑固な人の特徴を紹介していきます。チェックリストのようになっているので、周囲の人やあなた自身が頑固でないかどうか、ぜひチェックしてみてください。

【1】自分の意見を曲げない

頑固な人は、自分の意見を貫き通しなにがなんでも意見を曲げません。

たとえば、単なる世間話の場面で、そこまでこだわる必要はないのに、自分の考え方に強くこだわるような側面を頑固な人はもちあわせています。自分の意見が否定されると、かえって強く自分の意見を通そうとするのも頑固な人の特徴です。

【2】意思表示がハッキリしている

頑固な人は、自分が思っていることをシチュエーションを問わず明らかにしようとします。白なのか黒なのか、意思表示がハッキリせずにはいられないのです。

たとえば、話合いをして意見の落としどころを探しているような普通の人だと異論を出しづらいような状況でも、頑固な人はひるまずに自分の意見を述べます。

【3】協調性がない

頑固な人は、周りに合わせる協調性を持ち合わせおらず、周囲の人の意見に賛同することを苦手とします。

たとえば、仲間内で行きたい場所を話し合っている場面において、多数決で決まりかけているシーンであっても、頑固な人は自分が行きたいところを述べます。空気が読めないような言動をする傾向があるのですね。

【4】自分の過ちを認めない

頑固な人は、自分が失敗してしまったとしても、それを失敗だと認めない傾向があります。

たとえば、仕事で何か失敗してしまったとしても、頑固な人は自分のせいでミスしてしまったとは認めようとしません。負けたくないという気持ちが強く、謝るよりも自分の行為の正当化を図ろうとします。

【5】ぶっきらぼう

頑固な人は、良く言えば「職人肌」です。自分自身をしっかり持っているけど、人付き合いがあまり上手ではなく、「ぶっきらぼう」なのです。

たとえば、明るい話題について雑談している場面でも、あまり笑顔にならず愛嬌というものをあまり見せようとしません。周囲からするとなんだか怖い人だとみられることも多いのが特徴です。

【6】新しいものを受け入れられない

頑固な人は、昔ながらの方法や伝統を大事にします。そのため、新しいものをあまり積極的に取り入れようとせず、流行遅れとなりがちです。

たとえば、みんなスマホを使っているのに、自分だけはガラケーを貫き通すなどすることがあります。使いやすい携帯といえばこれだと自分の中で物事に対する答えが決まってしまっているので、新しい考えについていこうとしません。

【7】自分が認めた人には優しい

頑固な人は、ぶっきらぼうで人に優しく接することをあまりしません。しかし、自分が認めた人に対しては、とことん優しく接してくれるという長所も持ち合わせています。人付き合いが苦手なようでいて、実は「世話好き」なのです。

人に対する接し方にムラがあるため、人によって評価が真っ二つに分かれるのも頑固な人の特徴です。

頑固な人の心理とは

頑固な人と接していると、どうしてそんなの頑固なのかと不思議に思えてきますよね。以下では、頑固な人の心理を紐解くことで、頑固さの理由・原因を紹介していきます。

なぜ頑固なのか知ることで、頑固な人の気持ちを察することができるようになり、うまく接することができるようになりますよ。

また、自分が頑固な人にとっては、頑固さを克服するためのヒントとなるはずです。

自分に絶対的な自信がある

頑固な人は、自分に絶大な自信を持っています。傍から見ると、自信過剰ではないかと思えることも多いのです。頑固な人が周囲にいる場合、自尊心やプライドを傷つけないように接するとうまくいくはずです。

自分が頑固な場合には、その絶対的な自信を控え、自分の考えや行動に少し疑問を持つようにしてみると、頑固さを克服できます。

極度の負けず嫌い

頑固な人は、とにかく負けず嫌いです。自分の意見が否定されるのを強く嫌い、議論においても絶対に勝とうとしてきます。周囲に頑固な人がいて困っている方は、その人と議論や勝負をしようとするのを避けるといいでしょう。

自身が頑固な場合には、議論などの際に一歩引いてみるようにしましょう。「負けてもいいんだ」と思うことで、頑固さは克服できます。

完璧主義

頑固な人は、完璧主義です。少しでも欠けている部分があると満足できないのです。頑固な人と接する際には、相手が完璧を追い求めているんだということを知り、できるだけ理想に近いものを提供できるように努めるといいでしょう。

自身が頑固な場合には「妥協」というものを知るようにしましょう。物事は何事も完璧には進まないものです。

虚栄心が強く、他人に弱みを見せたくない

頑固な人は、自尊心やプライドが高くて、他人に弱みを見せようとしません。

頑固な人と接する場合には、弱みやミスが見えたとしてもスルーするようにしましょう。どうしても必要な場合でない限り、ささいなミスの指摘などは控えるようにするといいでしょう。自身が頑固な場合、人に弱みを見せても自分の評価はさほど下がらないと考えるといいですよ。

自分のペースを人に乱されるのを嫌う

頑固な人は、何事も自分のペースで物事を進めようとします。人にペースを乱されるのを強く嫌う、自己中心的な性格の持ち主なのです。

周囲に頑固な人がいる場合、相手に主導権を与えて自分のペースで物事を進めさせるようにするといいでしょう。

自分が頑固な場合には、物事は自分の考えている通りには進まないものだと考えるようにしましょう。

頑固な人の短所

頑固な人は付き合いづらい厄介な性格だと思われてしまいがちです。

しかし、頑固な人は悪い面ばかりではなく良い面も持ち合わせているのです。以下では、まず頑固な人の短所について紹介していきます。頑固な人と付き合う際の参考となるはずです。

コミュニケーション下手

頑固な人は、基本的に人付き合いがヘタクソです。コミュニケーション能力に乏しいというのが、頑固な人の短所です。

たとえば、単なる雑談でもあまり会話に参加してこなかったり、会話のキャッチボールが苦手だったりします。頑固さを克服したい方は、コミュニケーション能力を向上させるようにトレーニングするといいでしょう。

融通が利かない

頑固な人は、とにかく融通が利きません。「もっと柔軟に効率よくやればいいのに」という場面でも、自分のやり方を貫き通そうとします。融通が利かないことで、仕事の効率が悪くなってしまうことも珍しくはありません。

たとえば、仕事を進める際に、昔ながらの手法にこだわり続けるのです。

頑固さを克服したい人は、違う方法を試してみる勇気を出しましょう。

なかなか行動に移せない

頑固な人は、行動を始めるまでに時間がかかります。自分が納得してからでないと動けないので、人と比べて動き出すのが遅くなりがちなのです。

周囲の人にとっては、行動に時間がかかってしまうことで迷惑をこうむってしまいます。

頑固さを克服したいという方は、考えて結論が出てから動くのではなく、まず動いてみるようにしましょう。

自分にも他人にも厳しい

頑固な人は、自分自身にも他人にも厳しいのが短所です。妥協すべき場面でも妥協せず、周囲を中途半端だと批判し出すことがあります。

周りの人からすると、何事に対しても厳しいので、付き合いを控えたいと思ってしまいます。

頑固さを克服したい場合には、良し悪しのハードルを少し下げてみるようにしてみるといいでしょう。

頑固な人の長所

頑固な人は、どうしても嫌われがち・敬遠されがちです。しかし、ネガティブなイメージが強い「頑固」にも、長所・メリットがあります。以下では、頑固な人の長所について紹介します。

頑固な人と付き合う際には、良い面もあるのだと、優しい目で見てあげるようにすると、付き合うストレスも減ってきますよ。

自分の意見をハッキリ言える

頑固な人は、自分の考えをハッキリと伝えることができるという長所を持ち合わせています。

自分の意見に自信がなくて、考えを周囲に伝えられないといろいろと不都合がありますよね。自分の意見を表明できるというのは、会議や交流において大きな利点といえるでしょう。また、思ったことをそのまま表明するので、裏表がなく信頼されやすいという長所もあります。

周りに流されない

頑固な人は、周囲の意見に流されないという長所を持ち合わせています。

たとえば、仕事の会議で多数意見にみんなが合わせてしまおうとしている場面でも、場の雰囲気に流されず異論をハッキリと伝えてくれるので、本当に良い結論を導きだせることがあります。周囲に流されず自分の軸を持っている人というのは、意外と重宝されるものです。

弱音を吐かずコツコツやり通せる

頑固な人は、一度やりはじめたことは最後までやることができるという長所を持っています。

弱音を吐いて途中であきらめる人というのは困りものですよね。その点、頑固な人はコツコツと最後までやりきってくれるので、仕事で頼りになります。

たとえば、プロジェクトの責任者となった場合などには、きちんと結果が出るまでやり通してくれるのです。

妥協しないので完成度が高い

頑固な人は、中途半端だったり不十分だったりする方法を嫌います。妥協せずに物事を進めてくれるので、仕事などの完成度が高いのです。

たとえば、プロジェクトを任された場合、完璧な方法で最後まできっちりと仕上げてくれます。頑固な人は付き合いづらいかもしれませんが、仕事を任せる場面では頼りがいがあるのです。

責任感が強い

頑固な人は、責任感が強いという長所を持っています。

責任感がない人だと、途中で放り投げてしまうという事態になりかねないので、責任感というのは非常に重要な長所といえるでしょう。

たとえば、何か仕事を任された場合にも、最後まで責任を持ってやり抜いてくれます。最後まで仕上げてほしいタスクを任せるには頑固な人が最適なのです。

頑固な人との付き合い方、説得させる方法は?

周囲に頑固な人がいる場合、上手につきあえず悩んでいる方も多いと思います。以下では、頑固な人と上手に付き合っていくための対処方法を紹介していきます。

頑固な人と付き合うためには、ちょっとしたコツがあるのです。以下で紹介する方法を実践すれば、なかなか意見を変えない頑固な人を説得することも可能となります。

相手のペースに飲まれず冷静に対応する

頑固な人は、自分のぺースで言動します。そのため、うまく付き合っていくためには、相手のペースに飲まれてしまわないようにする必要があります。冷静に対応すれば、ペースを乱されることなく会話していくこともできますよ。

頑固な人が持論を長々と話しだしてきても、極力話が深まらないようにのらりくらりと避けるようにしましょう。

共感して褒める

頑固な人は、自分の意見が認められれば満足する特徴を持ち合わせています。ですから、相手の話に共感を示して、褒めるようにするといいでしょう。

たとえば、頑固な人が大したことがない武勇伝を語りだした場合、少し大げさにリアクションをするようにしましょう。そして相手を持ち上げてあげれば、頑固な人は満足するのです。

尊敬していることを伝える

頑固な人は、自分が認めた人であれば非常に優しく接してくれます。ですから、頑固な人を対処するためにはうまく取り入ってしまえばいいのです。

まずは、尊敬していることを相手に伝えましょう。自分のことを好いていると知った頑固な人の対応が180度変わることもあるでしょう。

頑固な人と付き合うことは大変なようにも思えますが、意外と尊敬の念をひとこと伝えるだけで心を開いてくれることもあります。

事後報告より事前相談

頑固な人は、自分の知らないところで物事が勝手に進んでいくのを嫌う傾向をもっています。ですから、事後に何か報告をするのではなく、物事を進める前に事前相談をするようにしましょう。

相談した上で行動したのであれば、頑固な人からケチをつけられることもありません。何かをする際には、必ず頑固な人に相談するようにしましょう。

冷却期間を置く

頑固な人と言い合いになったりしてしまった場合、すぐに取り繕おうとせずに少し冷却期間を置くようにしましょう。

頑固な人は、感情が高まるとカッとなって、冷静な判断を下せなくなる傾向を持っています。すぐに和解しようとしても難しいのです。しかし、少し時間をあけると冷静さを取り戻してきますので、上手に和解することも可能となります。

頑固な人が認める人物に相談する

頑固な人は、認めている人と認めていない人とをキッパリと分けた対応をします。認めていない人に対してはぶっきらぼうですが、一度認めると優しく丁寧に接してくれます。

頑固な人と揉めてしまった場合には、頑固な人が認めている人に仲介に入ってもらうようにするとスムーズに物事が進みます。相手と仲の良い人を探して相談してみるといいでしょう。

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