低い自尊心を高めるには?特徴と対処法を知って満ち足りた毎日に

「自分に自信が持てない」ことで困っている方は多いのではないでしょうか?こうした自尊心が低い人には必ず原因があります。本記事では原因を紹介し対処方法について紹介しています。自尊心を持つことで、物事の捉え方が変わり悩みも少なくなることもあるので、ぜひ参考にしてみてください。

自尊心の意味とは

そもそも自尊心とはいったいどういったものなのでしょうか。

自尊心とは、自分が優れた存在であると考える気持ちや、自分をおとしめるような言動に嫌悪するという気持ちを指した言葉です。つまり自分に対して肯定的な気持ちを表しています。自尊心が高い人は、自信に満ち溢れており、普通の人であれば落ち込んでしまうような事態に陥っても、前向きに捉えることができます。

ただし、自尊心が高すぎてしまうと周りの人に批判されたり、傷つけてしまう可能性もあります。これから自尊心が全くない人が、自尊心を育てる方法を解説していきますが、結果的に「絶対に自分が正しい」と思い込んでしまうないように注意しましょう。

「自己肯定感」との違い

自尊心と似た言葉に、「自己肯定感」というものがあります。自己肯定感とは、「自分は自分のままでいいんだ」とありのままの自分を受け入れる気持ちを指します。

自尊心が高い人と自己肯定感が強い人は似ていますが、マイナス評価についての捉え方が違っています。自己肯定感が強い人の場合、自分の弱さや間違いをそのまま受け入れますが、自尊心が高い人の場合、弱くない間違っていないと考えます。

「プライド」との違い

自尊心と似た言葉として、プライドという言葉があります。ほぼ同じものとして使われることが多いですが、若干ニュアンスの違いがあります。

プライドの高い人は、他の人から認められたいという気持ちが強いのが特徴です。これに対して、自尊心が高い人は、他者からの評価ももちろんある程度は気にするのですが、基本的には自分で自分自身を認めている状態で満足しているのです。

自尊心が低いってどういう状態?

「自尊心が低い」という場合、どういう状態のことを指すのでしょうか。自尊心が低ければ、自分自身への評価が低くなります。自分をプラスではなくマイナスに評価してしまうのです。「どうせ自分なんて」などと卑屈になりがちです。自分に自信が持てないので、他人に対して羨んだり妬みをもったりすることもあります。

自尊心が高すぎるのも問題

自尊心は、ただ高ければいいというものではありません。自尊心が高すぎると、自信のあまりに行き過ぎた行為をしてしまうこともありますし、批判を一切受け付けない頑固な側面も出てしまいます。そういった場合、周囲からひんしゅくを買ってしまいかねません。

自尊心が低い人の6つの特徴

自尊心を高めるためには、まず自分の自尊心が低くなっていないかを確認する必要があります。自尊心の低い人に共通する6つの特徴があります。自分の自尊心について気になっている方は、この特徴に当てはまっていないかどうかをセルフチェックしてみましょう。

以下では、自尊心が低い人の6つの特徴を紹介していきます。

1.自分のことを過小評価している

自尊心が低い人は自分のこと過小評価しており、自分のことを嫌いだと感じている傾向があります。

たとえ、他の人からみて上手にできていると思えることも、当の本人は「自分はダメだ」、「もっと上手な人たちがいっぱいいる」などとネガティブにとらえて、落ち込んでしまいます。自分自身を認められないと何をするにしても自信が持てず、次第に最初から「自分はなにもできない」、「やってみても失敗する」とネガティブな言動を取ってしまうのです。

2.コミュニケーションが苦手

自尊心が低い人は、自分がダメだと感じたときに努力をする方向ではなく、ほかの人を羨む、攻撃する、嫉妬するといった方向に進んでしまいます。努力をしたところで、自分にはできないと諦めてしまっているためでしょう。

その結果、コミュニティの中で孤立してしまうこともあります。本来であればできる人に教えてもらうなどの行動をすべきシチュエーションですが、上手く人と接することができず、できない状態から抜け出せない負のループにハマってしまうのです。

 3.モチベーションの上がり下がりが激しい

自尊心の低い人はモチベーションのアップダウンが激しい傾向があります。普通に過ごしている日があれば、やたらと自信がなさそうな日もあるでしょう。その理由は、自分が責任を持っているものごとの雲行きが怪しくなっているためでしょう。

例えば、担当している仕事で、自分にできるか少し自信がない仕事が発生した場合などは、できるかどうか不安になり、どんどんモチベーションが下がっていきます。しかし、他者によって評価されることで自信を取り戻しますが、周囲から見ると、やる気がコロコロと変わるので、扱いづらい人だとみなされてしまいかねません。

4.言い訳は人一倍

自尊心の低い人は、実は承認欲求が高く自分で否定をしながらも他の人からは、「そんなことはないよ、あなたはすごいよ!」と言ってもらいたいと考えています。自分の予想通りにならず、人に対してできない部分が露呈し、注意を受けてしまった場合は、なんとか取り繕うとします。

だんだんと、誰かのせいや自分が本気を出せなかった理由など、保身用の言葉が口癖となってしまうのです。

5.小さな判断でも人任せ

自尊心の低い人は、自分で何かを決断しようとしません。自分の主張をして認めてもらいたい、相手を喜ばせたいという意思はあるものの、自分に自信がないので、間違ってしまった場合のリスクをひどく恐れてしまいます。

たとえば、友達と遊びに行っているときでも、「どこに行くのか」などの質問に自分の意見を出そうとしません。このような小さな判断でさえ、消極的になってしまいなかなか自分の意見を出すことができません。

6.自分で決断せず、人任せ

自尊心が低い人は、自分に自信がないために、なにかと気が弱そうと思える行動、仕草をしする傾向があります。例えば、発言の際に声が小さくなったり、初対面の人に対しておどおどした態度をとったり、意見がぶつかったときに、自分の意見を述べないで、すぐに譲歩したりといったことが挙げられます。

自尊心が強いリーダータイプの人とはかなり相性がいいですが、協調性の重視するタイプの人とはあまり馬が合わず、イラッとさせてしまうこともあるでしょう。

自尊心が低くなる原因とは

生まれつき自尊心が低い人はいません。しかし、世の中には実際に自尊心が低い人がたくさんいます。なぜ自尊心が低くなってしまうのでしょうか。

過去の出来事や、人生の歩み方などが原因となり、自尊心が低くなってしまうのです。

以下では、自尊心が低くなってしまう理由や原因について紹介していきます。

親に自分の意見を否定されて育った

自尊心の低い人は、育ってきた家庭環境や親のしつけに問題がある場合が多いです。とくに親の態度は自尊心に強い影響を与えます。親に自分の意見を常に否定されて育ってきた人は、自尊心が低くなる傾向があります。

たとえば、何かチャレンジしたいことがあったとしても、親に否定されて諦めてしまったことがある場合、自尊心が低くなってしまいます。

過去の失敗を引きずっている

自尊心が低い原因として、過去に何か大きな失敗をしてしまったということが考えられます。昔に何かやらかしてしまっていると、自尊心が低くなってしまうのです。

たとえば、仕事で大きなミスをしてしまったり、恋愛でこっぴどい振られ方をしたりした場合、自尊心が低くなる傾向があります。大人になった後の失敗であっても、自尊心が低くなる原因となる場合があるのです。

容姿にコンプレックスがある

自尊心が低い原因として、自分の容姿にコンプレックスがある場合が挙げられます。自分の見た目に自信が持てないことが、自分全体への自信喪失につながってしまうのです。

たとえば、「背が小さい」「太っている」「髪の毛が薄い」などが原因で、自尊心を持てなくなったという場合があります。

自分に自信が持てるような成功体験が少ない

大きな失敗やコンプレックスを抱えていない人であっても、成功体験が少ない人は自尊心が低くなってしまいます。

成功体験は、自分に自信を持つために重要な働きをします。本来であれば、少しずつ物事にチャレンジして成功体験を積み上げていくのが人生なのですが、失敗が多くて成功をあまり体験できない人もいるのです。

自尊心を高める7つの対処法

これまで自尊心の低い人の特徴や原因について紹介してきました。自分の自尊心が低いのかどうか、その原因などについて把握できましたでしょうか。

以下では、低い自尊心を高めるための対処方法を紹介していきます。ここで紹介している方法を実践すれば、ある程度時間はかかりますが誰でも自尊心を高めることができます。ぜひ参考にして実践してみてください。

【1】自分が不完全であることを受け入れる

自尊心を高めるためには、自分が完全じゃないということを認めて受け入れるようにしましょう。

完璧な人間などいません。自分の現状と理想が食い違っているというのは、ごく普通の状態なのです。理想通りの完璧な人生を歩んでいる人などいませんし、周囲の人達もあなたに完璧であることを求めていません。

できないことがあって当たり前だと思うことで、少しは心に余裕ができてきます。

【2】身なりを整える

自尊心を高めるためには、まず身なりを整えるようにしましょう。だらしない恰好をしていると、心までだらしなくなってしまいます。

また、人の第一印象は見た目が9割を占めていると言われています。外見を変えることで他者からの評価も変わります。人から認められれば、自尊心も高くなりますよね。外見を変えるのは、大きな効果が期待できます。

【3】自分の長所を書き出して可視化する

自尊心を高めるためには、自分の良いところを探して把握する方法が有効です。自分の長所は何なのかを探り、それを紙に書き起こして可視化するようにしましょう。

ただ長所を探るだけではなく、書きだして整理することで効果が倍増します。自分には良いところがこんなにあったのかと直接目で確認できれば、自然と自信もついてくるものです。

【4】比べる時は、他人ではなく過去の自分

自尊心が低い人は、何かにつけて周囲と自分とを比べたがります。しかし、他の人と比べる考え方は、自尊心が損なわれる原因でもあります。他人ではなく、過去の自分と比較するようにしましょう。

過去の自分と今の自分を比べることで、自分の小さな成長にも気づくことができます。成長できていない部分にも気づくことができ、自信を養うためのきっかけともなりますよ。

【5】自分の気持ちを伝える努力をする

自尊心の低い人は、自分の思いや気持ちを伝えるのが上手くありません。コミュニケーション能力が乏しいのです。しかし、コミュ力は頑張れば伸ばしていけるものです。

自分の気持ちを周囲に伝える努力をすることで、自分の意見や考え方に自信を持つことができるようになります。殻に閉じこもるのではなく、殻を破るように努力してみましょう。

【6】本当は嫌だと思っていることをやめてみる

「本当はやりたくないのにやっている」。そんなことが多いと、人生についての負担が増え、自尊心がどんどん低くなってしまいます。自尊心を高めたい場合、「本当は嫌だなぁ」と思っていることをやめてみるようにしましょう。

言うならば、人生におけるタスクの断捨離です。嫌なことからそっと距離を置くことで、驚くほど人生が楽になりますよ。

【7】人に親切にする

自尊心が低い人は、何事においても自分のことばかりを優先して考えてしまいます。自身のことばかりでなく、他者のことも考えるようにしましょう。そして、人に親切にすることで、自然と自尊心は高まっていきます。

人に親切にすると感謝されます。感謝される経験を積み重ねていくと、自分に自信が持てるようになっていきます。

All photo by©iStock.com/GeorgePeters
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。