傲慢な人との付き合い方。自分は大丈夫?ならないためにすべきこと
傲慢な人は、周囲と衝突を引き起こしやすい厄介な存在です。
この記事では、身近に傲慢な人がいる人のために上手に付き合うコツについて解説していきます。また、傲慢な人に共通する特徴や傲慢にならないための対処方法も紹介するので、自分が傲慢なのではないかという人にもピッタリの記事となっています。ぜひ参考にしてみてください。
傲慢とは?意味と使い方
傲慢とは、他人をあなどって見下すような態度を取る人の性格のことです。
傲慢に似た言葉としては、「横柄」・「見高」などがあります。いずれも思い上がった態度を取る点で共通しています。
傲慢の対義語は、「謙虚」です。へりくだって丁寧な態度を取る人のことですね。
傲慢な人ほど自分が傲慢であること気づいていないケースはよくあります。他人から傲慢と思われていると知れば修正はできますが、「あなたって傲慢だよね」と注意してくれる人にはなかなか出会えません。
以下では、傲慢な人に共通する9つの特徴について紹介していきます。自分が当てはまらないかどうかセルフチェックしてみてください。
【1】人を小バカにするような横柄な態度
傲慢な人は、他人を少しバカにするような横柄な態度を取るのが特徴です。
たとえば、「上から目線」での物言いをする人が傲慢な人だというと分かりやすいかもしれません。話し方がなんだか鼻につくような人は、傲慢である可能性が高いです。
「物事には言い方というものがあるだろう」などと言われたことがある人は、傲慢になってしまっている可能性があります。
【2】自分が正しいと思っている
傲慢な人は、常に自分が正しいと思い込んでいます。自分の意見が間違っているとは思いもせず、妙に自信に満ち溢れているのです。
たとえば、議論をしている場で、自らの意見が正しいと強く主張する人などは傲慢だと言えるでしょう。とくに根拠もないのに自分のことを正しいと思っている方は、傲慢になっている可能性があります。
【3】思い込んだら一直線で人の話を聞かない
傲慢な人は、一度思い込んだら一直線に突っ走ってしまいます。そして、人の意見に耳を傾けもしません。たとえば、「これが正解だ」と一度思ったら、他の意見を受け入れない人は傲慢といえます。思い込みが強い人や、他の人の意見に耳を貸さない人は傲慢になっている可能性が高いので注意するようにしましょう。
【4】プライドが高い
傲慢な人は、プライドが高くや自尊心が強い傾向があります。自分や自分の考え方に自信を強く持っている人は、傲慢なのです。
たとえば、何か批判されるとすぐに怒りだすような人は、プライドが高く傲慢です。
傲慢な人と、自尊心が高い人とは紙一重なので、自尊心が高い人は傲慢である可能性が高いといえるでしょう。
【5】学歴や役職といったステータスを重視する
傲慢な人は、学歴や役職などの「ステータス」をとにかく重視するのが特徴です。
たとえば、「自分は○○大学卒業だから」と事あるごとに主張する人や、役職が自分の方が上だからと偉そうな態度を取る人などは傲慢です。
ステータスにこだわっている人は、傲慢な人となってしまっている可能性があります。
【6】「ごめんなさい」が言えない
傲慢な人は、謝るということができません。仮に自分に落ち度があったとしてもそれを認めず、素直に謝れないのです。
たとえば、明らかに自分の方が間違っているのに、言い訳したり正当化しようとしたりして謝らない人などがこれに該当します。謝罪するのが苦手な人は、周囲の人から傲慢だと思われてしまうかもしれません。
【7】人に対する感謝の気持ちがない
傲慢な人は、他人や周囲の人に対して感謝の気持ちを持ち合わせていません。自分は、何かをしてもらって当然と思っているのです。
たとえば、誰かが何か親切なことをしたとしても、ありがとうと素直に言うことができません。感謝の気持ちが持てない人は傲慢な人になってしまっている可能性があるので要注意です。
【8】気遣いができず、協調性に欠ける
傲慢な人は、周囲に対して気遣いができず、協調性に欠けているという特徴を持ち合わせています。
たとえば、共同作業をしているのに自分の都合ばかりを優先させていたり、周囲の人たちの行動に合わせようとしなかったりするのです。協調性が欠けている人・周囲の人のことを配慮できない人は、傲慢な人となってしまっている可能性が高いです。
【9】自分より上だと認めた相手には従順
傲慢な人は、他人に配慮することがありませんが、自分より上の人に対してはへりくだった従順な態度を取ります。
たとえば、普段は偉そうにしているのに、上司に対しては謙虚な態度を取るような場合がこれに該当します。「虎の威を借る狐」という言葉を彷彿とさせますね。
目上の人ばかりに素直で従順な態度の人は、傲慢な人である可能性があります。
傲慢になる原因
生まれながらに傲慢な人というのはいません。
どう育ち、どう人生を歩んできたかで傲慢になるかどうかが決まります。傲慢になるのには理由・原因があるのです。
以下では、傲慢になる理由について紹介していきます。あなたの周りの人がどうして傲慢になったのか知りたい場合にぜひ参考にしてみてください。セルフチェックにも使えますよ。
育ち、家庭環境
傲慢な人は、育ちや家庭環境に問題があった場合が多いです。
たとえば、親から甘やかされて育った場合、自己中心的に育ってしまい傲慢になりやすくなります。また、父親が亭主関白だった場合など、それを無意識にトレースしてしまい傲慢になってしまうこともあります。
育ち・家庭環境が原因だった場合、これを改善するのは非常に難しいことが多いです。
過去にバカにされた経験がある
傲慢な人は、偉そうにしている半面で、どこかコンプレックスを抱いているものです。過去に誰かにバカにされた経験がある人は、それが原因で傲慢になってしまいます。
他人に弱みを見せたらバカにされてしまうのではないか、という強迫観念のようなものがあり、それが原因で傲慢な性格になってしまうことがあるのです。
権威のある立場にいる
権威・権力は人を傲慢にします。権威のある立場にいる人は、傲慢な態度となってしまいがちです。
たとえば、平社員のときには謙遜だった人でも、昇進した途端に威張るようになり、理不尽な言動を取ってしまうことがあります。上司など権威のある立場だとしても、人を見下すような態度は許されるものではありません。
過去の成功体験にすがりついている
傲慢な人は、過去に大きな成功をした体験がある場合があります。その過去の栄光にすがりついて、傲慢な態度を取ってしまうのです。
たとえば、優秀な新人として表彰されたことがある人が、その過去にすがりつき、いつまでも偉そうな態度をとるケースなどが考えられます。
過去のことは過去のことだと自覚していくことで傲慢さを抑えることができます。
傲慢な人との上手な付き合い方
褒めて持ち上げる
周囲に傲慢な人がいる場合には、ストレスがたまってしまいますよね。上から目線の物言いなどで、怒りを感じることも珍しくはないでしょう。
傲慢な人とはどのように付き合っていけばいいのでしょうか。傲慢な人を完全に避けるということはできませんので何らかの対処・心の持ちようが必要となります。
以下では、傲慢な人と上手に付き合ってストレスを減らしていくための方法を紹介していきます。
傲慢な人は批判されることをとても嫌います。ですから、傲慢な人と上手に付き合っていくためには、褒めて持ち上げるようにしましょう。
たとえば、武勇伝を聞かされているときに、そこまで大したことじゃないと思っても、褒めたたえるようにするのです。そうすれば傲慢な人は、ご機嫌になってくれます。傲慢な人は、実は単純なのです。
対抗心を持たない
傲慢な人は、張り合ってくる人に対しては過剰に反応をします。ですから、傲慢な人に対しては対抗心を持たないように、比較しないようにしましょう。
たとえば、相手が何か間違ったことを言っていたとしても、ミスを指摘するのではなくさらりと受け流すようにするのです。自分の方が正しいなどと張り合うのはNGですよ。
自分に関係のある話以外は聞き流す
傲慢な人は、自分の話を聞いてもらえれば割と満足するものです。ですから、基本的には話を聞き流すように、軽く受け流すようにしましょう。
とはいえ、自分に関係のある話ですと、きちんと話を聞いて、ときによっては反対意見を出さなければなりません。傲慢な人と話すときには、できるだけ話の矛先が自分に向かないようにするのがコツです。
できるだけ2人ではなく複数で会う
傲慢な人と一緒にいて一番疲れるのは、1対1で話すときでしょう。自慢話などを延々と聞かされますし、反対意見を許さないからです。ですから、傲慢な人とはできるだけ2人きりにならないように、複数で会うようにするといいでしょう。
2人きりになりそうな場面は、できるだけ回避するようにしましょう。2人きりでなければ話を受け流すのも簡単です。
傲慢な人にならないためにしたい6つのこと
これからは、自分は傲慢になってしまっているのではないかと心当たりがある方向けの情報を提供していきます。
傲慢な人の特徴などに複数当てはまっている人は、もしかすると自分も傲慢になってしまっているかもしれません。傲慢な人というのは、決して好かれる特徴ではありません。思い当たる節があれば、すぐにでも態度を改めるようにしましょう。
以下では、傲慢な態度を改めるためのコツを紹介していきます。
【1】人の意見にしっかり耳を傾ける
傲慢な人というのは、他人の意見をとにかく無視してしまいがちです。人の意見にしっかりと耳を傾け、双方向での対話をこころがけるようにしましょう。
話をしっかり聞くためのコツは、会話のキャッチボールを意識することです。相手が投げてきた言葉を無視して、自分のボールばかりを投げてしまっていると、傲慢な人だと思われてしまいます。
【2】相手の良いところを探す
傲慢な人は、何かと人を批判するようなことを言ってしまいます。悪い部分ばかりに目を向けるのではなく、相手の良い部分を探して、そこを褒めるようにしましょう。
傲慢な人は、相手を褒めたり認めたりすることはありません。良いところを褒めることで、この人はきちんと人を評価できる人なんだということを印象付けるようにしましょう。
【3】積極的に「ありがとう」を言う
傲慢な人は、他人に対する感謝の気持ちが薄い傾向にあります。「ありがとう」を素直に言えなかったり、言う回数が少なかったりすると、この人は傲慢だなと思われてしまうのです。積極的に「ありがとう」を伝えるようにしましょう。
ほんの少しのことであっても、感謝の念を持てるようになるのが理想です。ありがとうを言われて嫌な気持ちになる人はいないので、どんどん感謝していきましょう。
【4】自分の意見を押し付けない
傲慢な人は、自分の意見をやたらと押し付けてくる傾向にあります。傲慢だと思われないためには、自分の意見を強く主張することをやめましょう。
たとえば、何か話し合っている際に、自分の意見を貫き通そうとすると、傲慢だと思われてしまいます。自分の意見が通らなくても別にいいや、くらいの心の余裕を持って会話するようにしましょう。
【5】間違いをきちんと認め、相手のミスには寛容に
傲慢な人は、自分の非は決して認めず、その割に他人の失敗には厳しいという傾向を持っています。
傲慢だと思われたくないのであれば、自分の間違いを素直に認めるようにしましょう。また、自分以外の誰かがミスをしたとしても、それに対して「しょうがない」という寛容な気持ちを持てるようになりましょう。
【6】勉強や努力をし続ける
傲慢な人は、偉そうにしている割には、勉強や努力をあまりしない傾向を持っています。態度が大きいのに成長していないのです。傲慢な人だと思われないためには、勤勉になり努力をし続けるようにしましょう。
中身がしっかり伴っているのであれば、少し自慢げな話であっても周囲はしっかりと評価してくれます。