タカハシマイさん、意外に“オトコ勝り”なその素顔。
スラッとした長い手足、大きな瞳、チャーミングな小顔…もう女の子の憧れ要素をすべて持ちあわせているといって過言じゃないタカハシマイさんは、人気バンド・Czecho No Republicのメンバーであり、モデルとしても活躍中。そんな彼女のお気に入りアイテムを紹介した前回につづいて、今回はタカハシさんの“表現者”としての歩みを語ってもらいました。
小さい頃から
とにかく歌が好き
――小さい頃の“夢”って、なんでしたか?
タカハシマイ:とにかく歌が好きだったので、歌手になりたいってずっと思ってました。ちっちゃい頃はバンドっていうものを知らなかったので、テレビで歌ってる“歌い手さん”みたいな。
それから中学生の時にバンドを聴くようになって。椎名林檎さんだったり、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)とか銀杏BOYZとか、そういう日本のバンドをいろいろ聴きましたね。そこから洋楽も聴くようになって、「バンドって良いな」って思って中学生からバンドを組んで。高校でもバンドにのめり込んで、「音楽でやっていこう!」って決めて卒業してから上京しました。
――上京されてからモデルとしての活動も活発になって。
タカハシ:そうですね。上京してからモデルの仕事をいただけることになって、バンドと同時進行でしたね。一緒にやってたんですけど、モデルの方でお仕事をいただけるようになったので、結構そっちで知ってくれた方がいて。なので未だに「タカハシマイちゃんって、チェコ入ってるんだ」みたいな。「(チェコに加入して)もう5年目なんですけど!」って(笑)。ありがたいことですけどね。
新たな刺激を求めて
――結果的に幼いころからの夢は叶いましたね。
タカハシ:そうですね。やりたいことをやれているのは、やっぱりうれしいですし、ありがたいですね。
もっとその感動を味わいたいんですけど、例えばライブをやっている最中って一瞬なんですよ。もう後半だ、あと2曲だ!みたいな。終わってからすごい感動する感じで。そういうタイプみたいです、私(笑)。
――ステージに上がってる時は、もう無心で?
タカハシ:はい。「楽しい!」とかそういう気持ちはあるんですけど、本当にアッという間に終わっちゃうんですよね。でも、昔はいっぱいいっぱいな感じだったけど、今はもっと楽しめているとは思います。
――Czecho No Republicとしては、他のアーティストと共作するという新しいトライアルの真っ最中で。
タカハシ:そうですね。これまで結構ワガママに、いろんなことをやらせてもらってきて。たくさんツアーしたし、何枚もアルバム作ってきたし、そこで得たものは本当にかけがえのないもので。
だからこそ新しい刺激も欲しくなっている時期というか。そういう時に誰かと“コライト”する、つまり一緒に曲を作ったりすることが今までなかったので、ぜひやってみたいなって。
今すごいバンドが良い感じになってきていて、向上心というか、「やってやる!」みたいな感じになってるので。バンドの歴史の中で、今いちばんみんなが手を合わせている感じがします。
Czecho No Republic×SKY-HIによるコライトソング「タイムトラベリング」のミュージックビデオ
コンディション良好!
その理由は…
――今、なぜそんな良い状態になれてるんでしょうね?
タカハシ:あったんですよ、きっかけは。スタッフの方に言ってもらった言葉で、自分たちではすごいがんばってるつもりだったけど、そのがんばりが全然伝わってなかった、みたいなことがあって。「そんな伝え方だったら何も伝わらないよ」みたいな感じで。それで反骨精神に火が点いたというか、「やってやる!」みたいな感じになったんですよね。
――伝えること、表現することにより意識的になったと?
タカハシ:そうですね。ライブでの伝え方とかも、もっともっと考えてやるようになりました。で、やってみたら「良かったよ」って言ってもらえたりもして、だったら「もっと早く言ってよ!」みたいな(笑)。
1回ドーンってメンバー全員で沈んで、「クソ、やってやる!」みたいな感じでガーッと上がってきたのが今っていう感じですね。 これからツアーもあるんですけど、今までと違ったライブができそうだし、本当に楽しみです。
――「何クソっ!」っていう、男勝りな反骨心は“根っからのバンドマン”って感じがします。
タカハシ:そうかもしれないです(笑)。自分でも向上心はある方だと思うので、もっとスキルアップしたいし、もっとたくさんライブもやりたいですし。
――タカハシさん個人として、これからどんな風になっていきたいと思っていますか?
タカハシ:やっぱり自分ができてなかったこととか、できていると思っていたけどできてない部分がたくさんあると思うので。そういうところをもっと良くしていきたい。結構マジメなので、ひとつひとつステップアップしていきたいですね。
ーーマジメですよね。『緊張をとる』っていう本を読むくらいだから。
タカハシ:ははははは!なんか恥ずかしい…(笑)。
――とにかく表現者としての自分をもっと高めていきたいと。
タカハシ:本当にそう思います。テレビのMCのお仕事もさせていただいているので、ナレーションとか、自分の“声”を使ったお仕事も、もっとやっていきたいですね。
(タカハシさんのお気に入りアイテムについてはこちらをご覧ください!)
Photo by Kohei Suzuki