秋の匂いといえばコレ!「銀杏の実」のナゼ
『Smells Like Teen Spirit』がはたしてどんな香りなのかわかりませんが、秋の香り......というか、匂いの代表格といえば、そう、アスファルトのうえで踏み潰された黄色の肉片から漂う、銀杏(ぎんなん/いちょう)の実の匂い。
小学校低学年の男子グループがその横を通ろうものなら「うん◯!うん◯!」と直球&ど真ん中の即興ソングを生み出すであろうこと請け合いのあの匂いに、さて、理由はあるのでしょうか?
「外敵から身を守るため?」「動物に食べさせて広域で繁殖するため?」「もしや......周辺住民への嫌がらせ?」──諸説あるようですが、現在のところ研究者の間でも意見がわかれており、結論には至っていないのだとか。
※「周辺住民への嫌がらせ」という説は学会では発表されていないようです。
ちなみに「国連環境開発会議」において1993年に12月に発行された「生物多様性条約」の原案には以下のような一文がありました。
人類が他の生物と共に地球を
分かち合っていることを認め、
それらの生物が人類に対する利益とは関係なく
存在していることを受け入れる。
地球上で生きるすべての存在は、等しく同じ生きる権利を有しています。
砕けた銀杏の実の匂いに鼻をつまむ私たち人間が、地球に、どれほど臭く、汚いものを日々垂れ流しているのか──。
いつもの散歩道に落ちた黄色の実を眺めながら、そんなことを考えた、よく晴れた秋の日。
あ、ちなみにカート・コバーンがわずか数分で作ったといわれている『Smells Like Teen Spirit』の「Teen Spirit」は制汗剤の商品名だそうです、蛇足ですけれども。
「おやつなトピック」って?
Z世代のインターンから、この道うん十年のベテラン編集者まで、TABI LABO“ナカの人”がリレー形式で担当するコラムです。
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