「床は全員で掃除をする」Apple社員が実践する成功のためのルール
優れたビジネスマンの多くが知っている、2009年にSimon Sinek氏が「TED」で行った、いわゆる“ゴールデンサークル理論”のプレゼンテーション。その中で、Appleが成果を出したのは「なぜ、それをやらなければいけないのか」を理解していたから、と分析されています。
とは言いつつ、社員の一人ひとりが異なる目標に向かっていたら、今のAppleの成功もなかったかもしれません。ここでは、彼らが共通認識を持つことができた理由を紹介しましょう。さらに、その内容は、時代や文化、企業、役職にかかわらず、多くの人が仕事をするうえで参考になるかもしれません。
社員証の裏に書かれた
「成功のためのルール」
2004年にAppleに入社したHuxley Dunsanyさんは、社員証の裏に書かれていた「成功のためのルール」の画像を、Redditに投稿しました。
1.古いものに固執することなく、未来を最大限に活かせ。
2.常に真実を語れ。悪いニュースほど早い方がいい。
3.最高の誠実さが期待される。少しでも疑問があれば、質問すること。
4.ただのセールスパーソンではなく、良いビジネスパーソンになることを学べ。
5.床は社員全員で掃除をする。
6.スタイル、スピーチ、フォローアップにおいて、プロであれ。
7.顧客の話はよく聞け。そうすれば彼らは、大概理解してくれる。
8.ビジネスパートナーとは、Win-Winの関係を築き上げろ。
9.お互いに気を配ること。情報共有は役に立つ。
10.難しく考えすぎるな。
11.楽しめ。でないと、価値がない。
ちなみに、社員証の左上に書かれている「JB」というのは、米州諸国およびアジア太平洋担当副社長John Brandon氏のことなのだとか。
「なぜ、それをやらなければいけないのか」を理解するのは、なかなか難しいもの。しかし、こういった指針が頻繁に目に触れるところにあれば、一人ひとりが同じ目標に向かってコミットすることのハードルが下がるように感じられます。