多くの人があまりにも早々に目標を諦めてしまう「7つの理由」

夢を叶えた人がいる。夢を諦めた人もいる。一体、その差はなんなのだろう?

スキルの違い。環境の違い。場合によっては「運」が違った、なんてこともあるかもしれない。ここで紹介するのは、人気ライターのNicolas Cole氏が「Inc.com」に寄稿した1本の記事。

それは「人がゴールを早々に諦めてしまう7つの理由」について。

始める前から
「失敗」している人たちがいる

成功するかどうかをすぐに決めつけてしまう人が多いけど、それはちょっと変だ。

すぐに諦めてしまう人にありがちなのが、スキルの習得までに何年間もかかるような、とにかく大きな目標を設定してしまうこと。

だいたい、そういう目標は「周囲からよく思われたい」という願望と結びついていたりする。「目標を達成したら、きっとみんなの見る目が変わるだろう」と。でも、最終的には忙しくなり、どのタイミングで打ち込むのかを考える間もなく、宣言してしまった目標に向かってやみくもに自分を追い込んでいく。

つまり彼らは、はじめる前から失敗しているのだ。

夢追い人はよく「とめられるものなら、とめてみろ」みたいに言うけど、彼らもまた「成功は力づくで掴めるものではない」ということに気づいてない。長いスパンで考えたとき、ガツガツと前に進んで行くことだけではダメだし、それでは単に燃え尽きるだけ。

それよりも、たまに立ち止まって「自分の集中力を妨げるもの」を取り除いていくほうが重要なんだ。

01.
「スキル」ではなく
「結果」が欲しいと思っている

「一流になりたい」と口にするものの、行動がまったく伴っていない人がいる。人間は「壮大なもの」に惹かれやすい生き物だ。たとえば「薄暗い部屋で何年間もプログラミングを勉強するのはイヤだけど、有名なIT起業家にはなりたい」というように。

では、そういう人が一度でもつまずいたら、一体どうなるだろう?

おそらく、失敗をして早々に何もかも諦めてしまうだろう。なぜなら、知識やスキルだけでは、人は突き動かされない。彼らの場合、輝かしい「結果」だけが原動力となってしまっているのだ。

02.
「失敗したらどう思われるか」
ばかり気にしている

人は、失敗への恐怖を遠ざけるために「サボる」。

当然、サボれば失敗は時間の問題。「自分は悪くない」と思い込むための壮大なストーリーを作り上げ、無意識のうちに失敗するための「準備」をしてしまう。みんなが見ている中でリスクを追うよりも、そのほうがずっと安全だから。

「失敗したら、みんなにどう思われるんだろう…」という恐れから、早々に諦める。

03.
「失敗を活かそう」
という発想がない

目標設定が巧みな人ほど「失敗は成功のもと」ということがわかっている。私が大切にしている座右の銘に

Never mistakes, always lessons, forever masters.

「失敗」なんてものはない。それは「教訓」。そこから学べば物事を習得しつづけることができる。

というものがある。

一方で、目標をすぐ諦めてしまう人たちにとって、「失敗」とは文字通りの意味しかない。「失敗してしまった」と、うわ言にように何度も自分に言い聞かせるだけで、目の前にある「チャンス」を完全に見失っている。

学びのない失敗なんて、ただ苦しいだけ。考え方を変えないと、失敗あるのみだ。

04.
「方向転換するぐらいなら
さじを投げよう」という考え

設立してからずっと、まったく同じやり方・カタチでやってきた、なんていう企業はない。会社やブランド、アイデア、ビジョンなんて、時と共に移ろいゆくもの。フィードバックや修正を繰り返しながら、だんだんと成長していくのだ。

すぐに諦める人は、当初のビジョンに執着したまま動こうとしない。あとから手に入れた新しい情報に歩み寄っていくことさえ嫌がる。

「そんなことをして自分のアイデアを捻じ曲げてしまうくらいなら、いっそ失敗したほうがいい」

とさえ考える。

要するに、最初の期待(希望)が捨てられないのだ。

05.
自分のアイデアの行く末を
見届けるだけの忍耐力がない

どんな人でも「アイデアマン(ウーマン)」になりたいと思っているもの。部屋に入っていき、5分でクレイジーなひらめきを出し、カッコよく部屋を出て行く、みたいな。

逆に、草むらをかき分けるような「泥臭い」やり方に憧れる人は、ごく少数だ。理由はカンタンで、それはものすごく大変な作業だから。自分の手を泥で汚さなければいけないし、不確実な日々を受け入れ、何があっても前に進んでいかなければならないから。

ほとんどの場合、目標を諦めてしまうのは「忍耐力の欠如」が原因だ。どんなに小さなプロジェクトでも、その行く末を見届けること。つまりは、物事に辛抱強く取り組む「習慣」があるかないかの話だ。

06.
他の人の行動に
気が散ってしまう

起業家というものは、他の人が成功させているような会社をつくりたい、と考えているもの。これは、他の人のお皿に乗っている料理のほうがおいしそうに見えるのと同じ原理だ。

たとえば、あなたが一見カンタンにできそうなビジネスモデルを見つけたとする(実際にはそんなにうまくはいかないものだが…)。するとあなたは、いとも簡単に気が散って、そっちのほうが気になってしまう。

これにより、忍耐力や自制心がなくなり、ますます“諦めやすく”なっていく。

07.
自分を信じていない

「目標をあきらめる上での最短ルートは、自信の欠如だ」

これは使い古された常套句だけど、見事に真理を言い当てている。

つまり、マインドセットが何よりも重要だ。強固でポジティブなマインドがなければ、何事もうまくいかない。どれだけ才能があっても、どれだけ機会に恵まれていても、自分自身のことを信じられなければ、時間をムダにするだけだ。

裏を返せば、しっかりとしたマインドセットさえ持っていれば、成功への道筋は見えてくる。たとえ「並」のスキルセットしか持っていなくとも、粘り強い心があればゴールラインを走り抜けられる。これは才能だけでは不可能で、必ず「自信」が必要なのだ。

Licensed material used with permission by Nicolas Cole
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。