成功者は決してやらない、僕たちが当たり前にやっている10のコト。
同じ時間を過ごしているはずなのに、職場において、成長するスピードは人によって大きく異なります。
あるチームを“Fortune 100”に導いた経験もあるGordon Tredgold氏は、「成功を妨げる、頻繁的にある10の間違い」を「Inc.」で紹介しています。リーダー育成にも励んでいる彼の言葉は、その多くがマネジメント目線から。だけど、個人レベルでも意識できることばかりなので、自分の成長へとつながることでしょう。
70%のプロジェクト、80%の企業立ち上げ、そして新商品開発の95%が目標を達成することができません。これらの失敗には同じ原因があります。少し注意をしていれば簡単に回避できて、他人の失敗からも学ぶことができるもの。
よくありがちな10個の失敗の原因を回避すれば、素晴らしい結果が出ることでしょう。
01.
明確なゴールを設定していると
勘違いすること
何を達成しようとしているのかが分からなければ、正確にプランニングをしたり、いつ達成したのかを知ったりすることは不可能です。現実的な計画を立てるには、目標を明確にしておく必要があります。
例えば、「40歳までに大金持ちになる」だったら、はっきりしていると思うかもしれません。でも私は、まったく明確ではないと思うのです。
事業や仕事で利益をたくさん儲けたい、という意味でしょうか。多大な資産を持っていたいということなのか、それとも、大金を銀行に持っていたいとうことなのでしょうか。この3つの性質は、全く異なります。
自分の計画を成功に導くのに重要なのは、はっきりとした目標を持つこと。
02.
進むべき道のりが
分かっていない
どのように目標を教えるのか、どのくらい頻繁に伝えるのかというのは、チームとしてタスクを達成する能力に、多きなエネルギーを与えます。ゴールを持っていないことよりも悪いのは、シェアできていないこと。
また、それが持つ意味や、なぜ大切なのかを言う必要があります。上手くいけば、チームのモチベーションを上げる可能性も。効率が良くなって、期待を超えた結果を出せるかもしれません。
ある時、従業員数およそ20人の小企業のCEOと、一緒に仕事をしました。常に指示に従わないことや、予定よりも後ろ倒しになってしまうことが多いと、悩みを打ち明けてくれました。
私の疑問は、「会社としてのやるべきことをしっかりと伝えたかどうか?」。聞いてみたところ、彼の返答は「そんな必要ありますか?」でした。
目的が分からなければ、その役割が重要であるかのかどうかが分かりません。勝手に些細なタスクだと思い込まれてしまうと、優先順位も変わります。
また、目標を伝えることに失敗すると、人間はクリエイティブでいられなくなってしまいます。アイディアなんて浮かんでこないし、集中力の高いチームを作ることは夢のまた夢に。
03.
タスクを遂行する
能力が低い
タスクを遂行するスキルが低いというのは、マネジメントをしている人が口にするクレームです。
これにはたくさんの理由が考えられます。必要以上に複雑なアプローチ、モチベーションの低さ、そして明確にされていない役割分担など。効率的に仕事を行うには、すべて解決しなければいけません。
04.
細かい部分まで
突き詰められていない
はっきりとしたプランニングがなければ、綿密な戦略を考えることができません。
では、チームを成功に導くためには、どのようにすれば良いでしょうか。
細かい部分まで決まっている計画があると、成功のために必要なことを理解しやすいです。その結果、モチベーションを高めることにもつながります。
ときに、責任の重い仕事を任せられるかもしれません。自信を持った人はそれを恐れないし、やり遂げることでしょう。逆に、成功への道のりが見いだせないと、諦めてしまう可能性も。
05.
プランニングに対する
逆算ができていない
何をするにも時間は関係します。だから、計画をたてるときには、失敗かどうかの判断をするためのデッドラインを決めることも重要です。
これが上手くいっていなかったことで、私は、数多くのクライアントを失った経験があります。プロジェクト完了を目標に、逆算をして、何をするべきかを決めなければいけません。場合によっては6ヶ月早く開始している必要があった、なんてことも。
新商品の発売を例に考えましょう。ただ単純に発売日を選ぶことはできません。それまでに完了していなければいけないことを、全て理解している必要があります。そうでなければ、マーケティングや広告に欠陥がでてしまうでしょう。
だけど、せっかちになることは禁物です。赤ちゃんが生まれるまでには9か月かかるように、時間をかけなければいけないこともあります。
06.
時代の流れについていく
柔軟さが欠けている
自分の信じる道をつらぬくのは、素晴らしいことです。でも、成功へと繋がらないと分かったときには、柔軟に対応する必要があります。
時代の変化を目の当たりにしながらも、固執しすぎて、失敗した企業はたくさんあります。
例えば、「Kodak」。初めてのデジカメを開発したのは彼らですが、上手く利用することができませんでした。世界中がデジタル化しているにも関わらず、フィルムを生産し続けた結果、収益は急降下していきました。利益率の高いフィルム事業が正しいと感じたのです。戦略を変えていたら、異なった未来があったかもしれません。
だからこそ、個人レベルでも、柔軟に変われるように意識することが必要になるでしょう。
07.
チームが同じ目標に
向かっていない
成功しているマネージャーは、頼りがいのあるリーダーでもあります。雰囲気の良い職場環境を作り出して、生産性を促すことができます。さらに、戦略的思考に長けており、ビジョンを現実に変え、変化に立ち向かい、将来への新しい可能性を描くことも。
だけど、マネージャーたちが異なった指示を与えてしまうことがあるのは、大惨事のきっかけになります。権力争いのようなつまらない原因もあれば、正しい戦略を練れない力不足が影響している可能性だって。
「成功」は、全員が同じ方向に向いてはじめて、つかみとることができるものです。
08.
考え方が
アップデートされていない
船が沈んでしまうのは、見えている氷山にぶつかるからではありません。原因となるのは、だいたいの場合、海の中にある部分。
ここで言いたいのは、適切な注意をしないといけないということです。成功のために何をしなければいけないのかを理解して、確実に実行することが必要になります。
私の経験では、最も過小評価されているのは「考え方」です。反対意見は常にあるものですが、新しい商品は簡単に受け入れられるだろうと、たくさんの人は楽観視しています。
ほとんどの場合、プロジェクトの中で、人を教育するのに時間がかかるものです。これに対して計画や予算を怠ると、求めている結果を達成することができなくなってしまいます。
09.
失敗することを
前提にできていない
リソース不足というのは、新規事業、とくに起業段階で資金があるときに起こる失敗例の1つです。
私の初めてのビジネスでは、引当金を準備しなかったことがピンチを招きました。モデル自体に問題があったのではなく、クライアントの支払い期間を考えていなかったのが問題でした。
会社のコストを工面する必要があったにもかかわらず、お客様の支払い期間は90日間。つまり、最初の30日間のキャッシュを用意することが抜けていたのです。たとえ利益の高い契約を結んでも、マイナスでした。運の良いことに、友人から借金をして、プラスに戻るまで保てました。
原料や、人材、道具についても同じことが言えます。目標を達成するために十分なリソースを確保していることが必要です。
10.
自分のパフォーマンスを
レビューする機会がない
ディテールまで網羅した進捗レビューをしていない会社や部門の数には、きっと驚くことでしょう。トップレベルのマネージャーが話し合うミーティングのことではありません。ここでは、プランニングに対する実情を照らし合わせるようなものを意味しています。
このような会議は、たくさんの人に責任感を与え、やる気を起こさせる役割もあります。また、軌道修正が必要な人に対するフィードバックをする場としても。