「世界最高」の呼び声高いケーキ

いま、世界最高の呼び声高いケーキがあるのを知ってますか?なんでもノルウェーではあまりにファンが多いことから、“国民的ケーキ”扱いになっているとかいないとか。

実際のところどうなのよ、そんな疑念を抱いたSarah Jampelが“最高”の芯部に迫った「Food52」の記事を紹介します。最高かどうかを確かめるために甘〜いケーキを食べるだなんて、それこそ“最高”の言い訳だなぁ。

最高を“最高”たらしめるもの

©James Ransom

「世界最高の〇〇」といった形容はいいけれど、その信ぴょう性を過小評価してはいませんか?

ここ数週間で思ったことは、白黒のクッキーであろうと、アイスクリームトラックで買うアイスだろうと、ベーグルとクリームチーズの比率だろうと、“最高”と呼ぶのは、おでこに牛の目のタトゥーを入れてそれをいい!と言っているのと同じようなもの。

何が言いたいかって、何を思って“最高”とするかはさておき、中にはそれを否定する人も少なからずいるということ。ならば負けを認めたほうが話は早い。だって、リベラルアーツ目線から言えば、それでは確実な勝者を見つけるどころか、「最高の〇〇」の意味をただ複雑化しているだけだから。

©James Ransom

論理的に考えれば「最高の〇〇」が主観でしかないと理解できるものの、クリックベイト(釣りタイトル)のために、ネット上で多用される「最高の〇〇」に私たちユーザーはつねに騙されているのだから。

でも、なんでかこう言われると分かっていても、やっぱり気になっちゃうんですよね。「トーストにのせる最高の具材はコレだ!」とか、「夏にぴったり極上のサラダ」とか、「ニューヨークで最も人気のあるバーガー屋」などなど。

人生と同じように資源にも限りがあるわけだから、私たちはいつ何時も、最高を求めてしまうのかもしれない。だって、一生のうちで食べられるピザの枚数に限りがあるわけだから、そこそこ生ぬるいような一枚に時間をかけたくなんかない。

だから私はSweet Paul Magazineで「世界最高のケーキ」の話題を目にしたとき、やっぱり試してみるほかないと思ったんです(ちなみにノルウェー生まれのこのケーキ、2002年には同国の国民的ケーキになったんだとか)。

というのも、Sweet Paulに掲載されるケーキ(例えば塩アーモンドプラリネケーキレモンハニーシロップ漬けポレンタケーキカルダモン揚げケーキ)には、以前から心酔しっ放しで。でも、“最高”の冠がついたのは、これが初めてでした。

では、いったいこのケーキの何が彼らに“最高”と言わしめ、ノルウェー国民の心を奪ったのでしょう?

メレンゲとホイップクリーム、
パウンドケーキの重層的な幸せ

©James Ransom

レシピを見る限り、たしかにこのケーキのつくりはテクニカル。なんせ生地にメレンゲを載せて、全部一緒に焼いてしまうんだから。30分もすればメレンゲは黄金色にふくらみ、ケーキ自体も完成。

それを冷ましてから、真ん中にナイフを入れると長方形のスライスがふたつ。ソフトなホイップクリームをひとつのスライスの表面に塗りたくり、上にもう片方のスライスをどんと載せ、冷蔵庫で約1時間。すると、幾重にも重なるバターたっぷりのパウンドケーキの層が、ふんわりとしたメレンゲ、ホイップクリームとともにしっかりと固まってくれるんだそう。

このレシピを用いれば、メレンゲを焦がす心配も、タワーケーキを均一にするため層を端折ったりする必要もなし。コーティングが粉々にならず、ボウルを2つ以上使う必要もありません。

けれど、欲張りな私は“最高”では物足りず(この件についてはおいおいセラピストにでも相談します)、さらにもうひとアレンジ。スライスしたバナナ、トーストしたココナッツ、挽いたシナモン、さらにはカルダモンで味と食感をグレードアップさせてみました。

Sweet Paulではフレッシュないちごを薦めていましたが、私はクリーミーでやわらかなバナナがお気に入り。ココナッツとスパイスはと言えば、これほど大きなケーキを食べる至福にちょっとだけエンタメをプラスしたという程度。

これが果たして世界最高?正直、そうは思えなかったんですが、それを否むこともまたできませんでした。ということで、決めるのはアナタ。

©James Ransom

Sweet Paul Magazineのレシピをオリジナルに改編した「世界最高のケーキ」〜バナナ&ココナッツ入り〜。詳しいレシピはこちらからどうぞ。

Written bySarah Jampel
Licensed material used with permission by Food52
Top image: © James Ransom

関連する記事

世界三大珍味として名高い、あの高級食材を使った禁断のチーズケーキを紹介。ミシュラン獲得のシェフが監修したその味や、いかに。
SNSで人気が拡がり販売開始とともに毎回売り切れると話題の、人生最高のチーズケーキ「Mr.CHEESECAKE」の生みの親、田村浩二に迫るドキュメンタリー。
カナダのパティスリー〈Finespuncakes〉では、独創的なケーキを次々製作。自宅で真似できそうにはないけれど、こんなケーキに憧れます。
イメージケーキ、をご存知だろうか。思わず写真を撮りたくなる独創的なビジュアルのそれは、東京・品川の原美術館にある「カフェ ダール」で提供されている。このカ...
「リーボック」が今月8日(月)の「国際女性デー」にあわせ、女性の多様な個性を称える「It’s A Man’s World」2021コレクションを順次発売。
おうちカフェのお供にキュートで贅沢な味わいのチーズケーキはいかが?本格チーズケーキ「ねこねこチーズケーキ」は、食べる人の気持ちをキュンとさせてくれる逸品。
食べるのがもったいないほど美しい「花束ケーキ」が12月1日より発売開始。エディブルフラワーが主役の特別なケーキは、クリスマスプレゼントにも。

人気の記事

SNS映えに特化した観光サイト「スナップレイス」が、2020年の総集編として「インスタ映えスポット」ランキングトップ10を発表。
国際送金サービスをおこなう企業「Remitly」が、“海外でもっとも住みたいと思われている国はどこなのか”をグローバル検索データを利用して調査。それぞれの...
「国際宇宙ステーション(ISS)」に滞在した山崎直子氏の経験を聞けるだけでも貴重な体験だが、今回はほかにもさまざまな特別プログラムが用意されているようだ。
「ラムを作ろう、壁ではなく」というタイトルのユニークな動画広告は、オーストラリアのラム肉メーカー「Australian Lamb」が制作したもの。「私たち...
「PLAYGROUND」が既存のユーズドスニーカーにカスタムを加え、ここにしかないカスタムスニーカーを販売する「UPCYCLING」ラインをスタート。
2021年3月16日(火)に開業する「フォションホテル京都」に、フォションブランドとして世界初出店のスパ「Le Spa Fauchon/ル スパ フォショ...
3月16日、軽井沢にほど近い御代田町に新たなラグジュアリーホテル「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」が開業。すでに予約を受付中。