大人気の「グッチ ガーデン アーキタイプ」はこんなところ!
9月23日にオープンされるや否や、瞬く間に人気スポットとなっている「Gucci Garden Archetypes」。
ファッション好きもそうでない人も、「グッチの庭」と聞けば、気になるであろうこのイベント。一体どんな場所なのか、今回はグッチが掲げるコンセプトとともにご紹介!
東京は天王洲、B&C HALLにて開催されているこのイベントは、グッチのブランド創設100周年を記念した大規模エキシビションだ。
2015年よりクリエイティブ・ディレクターを勤めるアレッサンドロ・ミケーレ監修のもと、彼がグッチで過ごした6年間の「旅」を体験するというのがコンセプト。
内容は、これまでグッチが展開してきた広告キャンペーンの世界を掘り下げ、ミケーレの描くビジョンを追いながら、メゾンが貫いてきた哲学や美学が体現されたもの。
キーワードは、タイトルにもある「アーキタイプ」。
これは元型、つまり様々なイメージの源となる存在を示す言葉で、本展示会ではインクルーシブな世界を探検しながらグッチの数々のアーキタイプを掴んでいくことができる。
とはいえ、特筆すべきはとにかく美しく、そして楽しいインスタレーションの数々。
たとえばこちらの「グッチ ビューティー」の部屋。大量のマルチスクリーンをジャックしているのは、「大胆な人、輝ける人、美しい人のために」と謳ったリップコレクションのキャンペーン。
様々なアングルから映し出されたパンクシンガーのダニ・ミラーの笑顔が強烈なインパクトを与えている。
前歯が2本欠けた彼女の満面の笑みは、ミケーレの「真の美しさは、不完全なものの中にこそ宿る」という哲学を体現する象徴。大胆不敵なミラーは、コスメ界の美の概念を覆したとも言われるまさに“アーキタイプ的”な存在ってわけだ。
次に紹介するのは、2018年春夏コレクションをフィーチャーしたこの部屋。
「The act of creation as an act of resistance」をテーマとするコレクションでは、国境や時代に囚われない、自由で、ある意味反抗的なミケーレの意思が垣間見えた。
この部屋では、その自由なコレクションの世界観をコラージュで表現。ダリの絵画に入り込んだかのようなシュールなビジュアルは、アーティストのイグナシ・モンレアルによる作品だ。
ボスらの名画を背景に、様々な時代と地域を映し出すルックの数々が入り込んでいる様子は、まさしく異次元への旅といった感じ。
この部屋だけでも、あらゆるカルチャーにユニークな視点を向けるグッチのアーキタイプがてんこ盛り!もし行ったら、ぜひ注目してみて。
そして、我ら日本人が注目すべきはこちら!
これは2016年秋冬コレクションのキャンペーンをフィーチャーした部屋。そのテーマはズバリ、「東京」!「Tokyo Lights」なる部屋は、まばゆく輝き続ける東京の街をイメージした空間で、壁面を覆った何万ものスパンコールが映えまくり。
ネオン管とデコトラが飾る夜の空間は、外国人が思い描く“サイバーパンクな東京”がアーキタイプとして全面に表れてる。
複合的なカルチャーが特徴っていう点で、東京とグッチは相性いいのかもしれない。実際に住んでる人からすると「んん?」って感じもするけどね(笑)
ちなみに、16年のキャンペーン映像はこんな感じ。
他にも魅力的な空間はたくさんあって(というか、全部とっても魅力的)、キリがないので紹介はここまで。
色々なカルチャーをアーキタイプとみなして、解釈と再構築をしていくグッチのスタイルはいつみても新鮮で面白い。とくにミケーレは、哲学や美学的な造詣が深い人だから、このような展示会で突飛な表現の内側を垣間見れるのは、楽しいし勉強にもなるはず。
ただ楽しむもよし、筆者のように(全力で)学びにいくもよし、インスタ映えを狙って写真を撮りまくるもよし……。あらゆる点で魅力的なインスタレーション、せっかく東京でやっているわけだから、行かない手はないんじゃない?(笑)
長くなったけど、最後まで読んでくれたアナタは、きっともう行きたくてウズウズしてるはず。お礼に、最後にトッテオキの情報です。
なんと、入場は無料!!
ネットで事前予約をしているので、気になった方は下の詳細を参考にしてね↓
「Gucci Garden Archetypes」
【会場】B&C HALL・E HALL 東京都品川区東品川2-1-3
【会期】2021年10月31日(日)まで
【時間】11:00〜20:00(金・土・祝前日は21:00まで)
※最終入場は閉館時間の30分前まで
【料金】無料、事前予約制、グッチ公式LINEアカウントより事前予約受付中