ローマのトップメゾンは、NFTを「有形資産」に昇華できるか
先日、イタリアのラグジュアリーブランド「ヴァレンティノ」が、Web3への進出を本格化した。
ラグジュアリーブランドによるメタバースやNFTへの進出はもはや目新しいものではないが、今回注目したいのは、ブランドが提携した「UNXD」というプラットフォーム。
『ヴォーグ』や『WIRED』などのグローバルチームによって結成されたUNXDは、独自のキュレーションによってデジタルコンテンツを提供する、既存のWeb3系コンテンツとは一線を画すものだ。
ラグジュアリー・カルチャーの背景から、デジタル空間における「創造とキュレーション」にフォーカスし、NFTに“tangibility(有形の資産)”をもたらすことを目標としている。
以前UNXDが「ドルチェ&ガッバーナ」と提携した際には、豪奢なクチュールや高級感溢れるオブジェなどの極めてリュクスなアイテムが展開された。
© UNXD_NFT/Twitter
このように、UNXDがキュレーションしたアイテムは、アバターに着せる・友人に見せびらかす等の目的のためというより、所有欲そのものを満たすような“贅沢品”的な意味合いを持つもの。
ヴァレンティノのコレクションでも、これに続くような方向性が期待できそうだ。
簡単に言うと、ヴァレンティノのWeb3進出は、「Roblox」や「Sandbox」などのメタバースへ進出したこれまでのブランドと比較して、より上質な、ラグジュアリーの本質を築くアイテムの提供を目指しているということ。
そして、その姿勢こそが、NFTを俗的な消費物の域を超えた「tangibility」の領域へと導くのだろう。
ローマを代表するメゾンは、大衆的側面の強いデジタル空間において、現実世界に引けを取らない「ラグジュアリー」を構築することができるのか。
詳細・続報は公式サイトをチェック。
© UNXD_NFT/Twitter
Top image: © ヴァレンティノ ジャパン 株式会社