「フェイスブックは社会に悪影響」米成人の76%が認識

“生活必需品”と言えるほどに浸透しているSNS。

呼吸をするように当たり前に使っているものだけど、それが及ぼしている影響について考えたことはあるだろうか? 最近話題を呼んでいる、CNNが実施した「フェイスブック(FB)が社会に与える影響について」の調査結果をご紹介。

無作為に選ばれた米成人1004人を対象に行われたこの調査によると、全体の76%もの人々が「FBが米国の社会を悪くしている」と回答したのだ。もちろん日頃FBを使っているユーザーたちも含まれていて、その中でも7割以上の人が有害だと感じているそう。

さらに、その原因がユーザーたちではなく「FBそのもの」であると考える人も、全体の3分の1にまで上ったらしい。

批判の的となっているその背景には、さまざまな理由がある。

たとえば、新型コロナウイルスや大統領選など、トピックの多かった近年では、およそ半数もの人が「FBに投稿された内容の影響によって陰謀論を信じるようになった知人がいる」と回答。特に35歳未満の若年層に多く見られ、その割合は61%にも上ったそう。

また先月、元社員によって暴露された「フェイスブック社は、運営するインスタグラムが子どもにとって精神的苦痛を与えるという調査結果を知っていながら看過した」という証言も、この風潮に拍車をかけているようだ。

© SSRS/Facebook

同調査では、フェイスブックのみならず、GoogleやAmazonといった大手IT企業そのものへの信頼感が低いとの結果もあった。

ちなみに、上に紹介したネガティブな意見(FBの悪影響の原因はFB自体にある、大手ITへの信頼はないなど)は、全体的に共和党支持者に多く見られたという。

これを受けて、フェイスブック(現「Meta」)社はインスタの“Product Week”をはじめユーザーの維持に向けて積極的に動き始めている様子。

そもそも、インターネットやSNSが悪影響を及ぼしているかは、使用頻度や精神状態によって人それぞれ。必ずしもプラットフォーム側が悪いとは言えないが、子どもへの影響や陰謀論への対応を疑うあたりは、いかにもアメリカらしい意見と言えよう。

日本ではあまり議論にならないが、ぜひともこれに対する“日本らしい意見”を考えたいところ。日本人は、そしてあなたは、これらについてどう思いますか?

Top image: © Dan Kitwood/Getty Images
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