魚に特化した本屋「SAKANA BOOKS」誕生。水族館のパンフレットもあるみたい。
そう遠くない未来、もしかしたらボクたちの魚類に対する認識は、恐竜のように“幻の存在”になるかもしれない……。
日本人の食習慣に欠かせない、海の幸。食のほかにも、鑑賞、そしてレジャーまで幅広く愛されているサカナたち。それがいま、危機的状況にあることを知っている人も多いはず。
2050年には、海を漂う海洋プラスチックゴミの量が魚の数を上回るという予測も。そうなればあらゆる生態系にダメージを与え、郷土料理にしても、釣りをはじめとしたレジャーにも大打撃を与えることは想像に難くない。
そうした文化や歴史が失われてしまう前に、「魚文化」を未来に継承しよう!と声を上げ新たに東京・新宿区に誕生したのが、「株式会社週刊つりニュース」が運営する魚に特化した本屋「SAKANA BOOKS」だ。
本社ビル1階の空きスペースを利用した店舗には、魚をはじめ水生生物や、水辺の環境に関する約1000冊程度の書籍のほか、水産加工品や雑貨の販売も。手に取る内容すべてがサカナにまつわるものとは、おもしろいじゃないか。
また、全国に展開する水族館や関連施設のパンフレットなど販促物の展示・配布も実施。いまだ新型コロナウイルスによる影響が残る各地の水族館を応援する意味も込められているそうだ。
単純に魚への“愛”だけでなく、いま世界の海で起きている現状を踏まえたうえで魚の未来のために希望を捨てないという、同社の姿勢が伝わってくる。
「SAKANA BOOKS」に踏み入れればきっと、魚の魅力や魚のおいしさと同時に、「このままのペースでは魚のいない未来を迎えてしまう」という、当事者としての意識も少しずつ変わっていくかもしれない。
行動のきっかけは、いつだって知ることから。魚との出会いを与えてくれる魚に特化した専門店。今後も期待だ。
『SAKANA BOOKS』
【住所】東京都新宿区愛住町18-7
【営業時間】12:00〜17:30
【定休日】木・金・土・日
【公式ページ】https://sakanabooks.jp/
※現在はプレオープン期間。グランドオープンは未定です。
※営業時間、定休日はグランドオープン後変更の場合もあります。