ついにGoogleが「まともな検索結果」を表示するように
「Google」が、ようやく“まともな”検索結果を表示するようになるかもしれない。
8月18日、同社は検索エンジンに関するアップデートを発表。「More content by people, for people in Search」と銘打たれた記事で、検索エンジンの改善について説明している。
いわく、アップデート後のGoogle検索では「人間による、人間のための情報」が探しやすくなるという。
というのも、現状のGoogle検索ではスパムボットやSEO対策によって“生の人間の意見”は聞くことができないといわれており、今年2月にあるメディアが発表したレポートでは「検索エンジンとして死んでいる」とまで評された。
とくに顕著なのはレビューや質問文を検索したときで、他サイトの供述を引用したまとめ系のサイトばかりが表示されてわかりにくかったり、質問で調べてもありきたりな回答しか得られなかったりといった具合だ。
日本でも実感されているのかは何ともいえないが、英語圏ではGoogleで意見を検索する際には「検索ワード + Reddit」を入れるのが主流になっていたり、他のブラウザに注目が集まるなど少しずつユーザー離れが進んでいるといわれている。
改善策である「helpful content update」により、これからは「クリック」を目的とした低品質のコンテンツではなく、人々を助けたり、情報を与えるためのものが上位に表示されるそう。
要は「クリックベイト」と呼ばれる虚偽・誇大広告(例えば『ヤバい◯◯、知りたい人は今すぐクリック!』のような類)は表示順位が下げられ、ユーザーは信頼できるブログやメディアにアクセスしやすくなるというわけだ。
このプログラムは数週間以内に実装され、まず英語での検索に適用。順次他の言語へ拡大していくとのこと。
世界最大のIT企業として、ようやく人々に尽くす姿勢を見せ始めたGoogle。アップデートの成果と、これからの歩みに期待したい。