「Google検索は死んだ。」→残された道は……
Google検索は時代遅れ——。
想像もできないかもしれないが、そんな時代が近づいているのかもしれない。
先日、ウェブブラウザの「Brave」がアップデートを発表し、“生身の人間の声”を聞くためのエンジンへと進化した。
というのも、現在のGoogle検索はSEO対策のための広告やスパムボットによって荒らしに近い状態になっていて、もはや“生の意見”は聞くことができないとまで言われている。
実際、海外では何かの意見を求めるときは検索ワードに「Reddit」をつけて調べる傾向があるんだとか。日本で言うと、質問でGoogleを使わずにYahoo知恵袋を使うようなもの。
Braveは、そんな「死んだGoogle」に代わって人々に人間の声を届けようとしているというわけだ。
検索エンジンの「Talicat」を買収したBraveは、独自のエンジン「Brave Search」を開発中で、その新機能として「Discussions」および「Brave Goggles」を発表。
Discussionsは、検索結果にRedditなどのフォーラムから検索ワードに関連した「実際の会話」を表示するというもので、これは特に製品やイベントの情報、旅行関連といった「リアルな意見」が求められる検索のほか、プログラミングに関するものなど独自性が高い検索をする際に有用とのこと。
一方のGogglesは、ユーザーが検索フィルタやルールセットを設定することで、高精度かつユニークな検索結果を実現できる機能。Googleなどの巨大ITが招いた情報の偏りに囚われずに検索するためのものだ。
Googleから完全に独立したこれらの機能は、SEOスパムや検索Botによる荒らされた検索結果から抜け出すための第一歩となるはず。
「Webブラウザ」と聞けば、ほとんどの人が真っ先に思い浮かべるであろう「Google Chrome」。
英語でも日本語でも、検索することの動詞としてGoogleが使われているくらいだから当然のことだが、もしかすると、一強の時代は終わりが近いのかもしれない。