絶滅から75年、インドのチーターが復活へ
75年前、正式に絶滅が認定されたインドのチーター。
かつてはインド中部にも数多く生息していたものの、生息地の縮小と密猟から激減しインドでは絶滅、世界でも7000頭以下と危機的な状況に追い込まれている。
そんななか、生態系を回復させるべく、インド政府の一大プロジェクトが10年越しに動き始めた。
今年1月に、インド政府は今後の5年間で国内の国立公園に計50頭のチーターを放すプロジェクトを発表。そして先日、プロジェクトの起点となる8頭のチーターたちが南西アフリカはナミビアからインドに到着した。
モディ首相も空港で出迎え、チーターの写真とともに「長い間待ち侘びていた」とツイートで喜びを語ったほど。
© Narendra Modi/Twitter
すでにチーターたちは衛星追跡用の首輪を取り付けられ、クノ国立公園に放されているそう。
国内のチーターを復活させることは、単にチーターの生息数増加に貢献するというだけでなく、生態系全体へのポジティブな影響が期待できる。
ちなみにこの計画は、外来種導入への懸念と餌となる野生動物の不足を理由に、2012年にインド最高裁の判断で中止になっていたもの。
政府はそれから密猟防止や動物の繁殖に努めてきたそうだが、現在でもアフリカ育ちのチーターたちが“新天地”で生きていけるのかを疑問視する声は出ている様子。
賛否はあれど、「生態系回復」に(首相が直々に立ち会うほど)政府が取り組んでいるのは喜ばしいニュースだ。
今後の発展に期待したい。
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