5世代の間に20%以上の確率で絶滅?希少動物「コアラ」の今

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

世界コアラの日

日本の約20倍の面積を誇る“世界一大きな島”──オーストラリア。

大陸がひとつの国家のみで形成される世界唯一のこの国は、ほかの地域とは異なる特殊な生態系も大きな特徴のひとつです。

カンガルーにカモノハシ、エリマキトカゲ、エミューと、じつに多様な固有種のなかにあって、そのかわいらしさからもっとも高い人気を誇るのが「コアラ」といえるでしょう。

7月の最終金曜日である今日29日は、希少動物であるコアラを救済するために「オーストラリアコアラ基金」が定めた「世界コアラの日」です。

昨年2月の「WWF」の発表によると、オーストラリア政府は自国のレッドリストにおいてコアラの絶滅危機のレベル(評価)を改定。「野生で絶滅する可能性」が「100年の間に10%以下」の「VU(危急種)」から「5世代の間に20%以上の確率で絶滅する」と推測される「EN(絶滅危惧種)」に引き上げたのだとか。

コアラを絶滅に危機に追い込んでいる理由のなかで、近年、もっとも影響が大きいと考えられているのが、気候変動(地球温暖化)による干ばつや熱波、そして、大規模な森林火災だそうです。

すべてとまではいいませんが、それらの原因の一部が、人類の文明の発達によって起きている事態であることは否めないでしょう。

あのユーモラスで愛くるしい仕草を見られなくなる日がこないよう、今日からできることを、一人ひとりが、ひとつずつ──。

Top image: © iStock.com/manonvanos
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