永遠の化学物質「PFAS」に汚染されている動物、625種以上

永遠の化学物質と呼ばれる「PFAS」。人体に悪影響を及ぼす可能性があるうえ分解されにくいため、世界的に問題視されている。

そんなPFASの脅威にさらされているのは、人間だけではないらしい。「環境ワーキンググループ(EWG)」によると、625種以上もの動物がPFASの影響を受けており、そのなかには絶滅の危機に瀕している種も含まれているという。

PFASは、免疫系や生殖機能などに影響を与えるとされている。たとえば、米ノースカロライナ州におけるワニの研究では、PFASレベルの上昇に伴い感染症の増加が見られたとのこと。加えて、傷の回復も遅くなっていたそうだ。

動物と人間の健康を守るためには、PFASの除去が求められる。しかし、自然にはほぼ分解されないため、PFASに汚染された水や土壌などの浄化は難しいだろう。

ただ、PFASを破壊する方法についての研究は進められており、永遠の化学物質に対してまったくの無策ではない。少しでも早くPFASの破壊法が確立されることを願うばかりだ。

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