アメリカで「ミツバチ用ワクチン」が開発される

アメリカ農務省(USDA)が、同国のバイオテクノロジー企業「Dalan Animal Health」が開発したミツバチ用ワクチン「Paenibacillus Larvae Bacterin」について、条件付きライセンスを交付した。

これはアメリカ腐蛆(ふそ)病を予防するワクチンで、多くのミツバチを救え、養蜂家の負担を軽減すると言われている。

アメリカ腐蛆病はミツバチの子どもが発症する細菌感染症で、家畜伝染病に指定されている。

これが発生した場合はミツバチが死亡するだけでなく、巣自体も感染する可能性が非常に高く、そのままにしておくと他のミツバチや巣が感染してしまう恐れがある。

そのため、アメリカではアメリカ腐蛆病にかかった巣に対して、抗生物質を使用したり焼却処分をしたりして対処することがほとんどだったという。

このような状況を変えるのがミツバチ用ワクチンだ。

餌に混ぜて投与すれば、最大で50%免疫力が上がるとのこと。さらに、アメリカ腐蛆病に対して免疫を持つ幼虫も生まれるそうだ。

ミツバチ用ワクチンは、いったいどんな変化をもたらすのだろうか?

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