人間のせいで、「第6次大量絶滅」が進行中
過去5億年の間に、“大量絶滅”は5回あった。そして今、6回目の大量絶滅が起きているらしい━━。
科学系ニュースメディア「Sci.New」が報じたところによると、今回の大量絶滅が過去のものと異なる点は、人間にすべての原因があること。自然破壊や気候変動などにより、野生生物の数は減少の一途をたどっているそうだ。
絶滅の危機に瀕しているのは、キングコブラやメキシコウサギ、アフリカゾウ、飛べないオウムとして知られるカカポなど。鳥類や哺乳類、両生類など、あらゆる種が大量絶滅の危機に直面しているそうだ。
ちなみに、野生生物の絶滅は人間にも影響を及ぼしているとのこと。たとえば、ライム病患者が増えた原因の1つに、リョコウバトの絶滅やオオカミの減少があるという。
というのは、どちらもライム病の保菌者とされるシロアシネズミの敵とされていたが、絶滅や個体数が減少したことによりネズミの数が急増し、それがライム病患者の増加につながったそうだ。
このまま現状から目を背けていると種の減少はさらに進み、巡り巡って人間に返ってくるかもしれない。"第6次大量絶滅"の責任者として、対策を講じる義務があるだろう。
Top image: © iStock.com/wanderluster