69年つづいた「渋谷TOEI」12月閉館へ

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さまざまなサービスの隆盛とあわせ、ひとりの時間を大事にしたい、密な空間に2時間もいるのは避けておきたい、そんな世情もあってか“映画館”を取り巻く環境は潮目となっているようだ。

2022年12月4日、東京・渋谷宮益坂下の「東映」直営映画館「渋谷TOEI」が営業最終日を迎え、69年の歴史にピリオドを打つ。

1953年に「渋谷東映」「渋谷東映地下」として開業し、各時代の話題をさらった作品やヒーローモノ、アニメ作品など多くの映画を上映して、長く幅広い世代に愛された同映画館。

しかし、渋谷最大の映画館と呼ばれていた「パンテオン」が2003年に閉館。昨年には、日本一小さな映画館としてファンに愛された「アップリンク渋谷」も26年の歴史を終えた。

映画視聴のスタイルの変化、シネマコンプレックスと呼ばれる大型映画館の増加など、単館系映画館は特に苦戦を強いられているのだろう。

渋谷からまたひとつ、映画の灯火が消えようとしている──。

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