「自身の葬儀」のためにキュレーションした、坂本龍一の最後のプレイリスト
今年3月にこの世を去った、現代音楽の巨匠・坂本龍一。
訃報に伴って事務所が記したところによれば、彼は「最後の瞬間まで音楽と共に在った」という。そして、彼が作り上げた最後の音楽は、一つのプレイリストだった。
「funeral」=葬儀、と名付けられたプレイリストは即ち、自身の葬儀で再生するためのもの。
33曲に及ぶ“最後の旅”は、長きにわたる友人でありコラボレーターでもあるAlva Notoに始まり、Emnio Morriconeのサウンドトラックからドビュッシーやバッハなどのクラシックを通り、Laurel Haloの『Breath』で幕を閉じる。
死期を悟ってなお音楽と向き合い、自身の葬儀をも自らの音楽で飾る。まさに、最後の瞬間まで音楽と共に在った人だ。
プレイリストはSpotify上にアップロードされており、アカウントがあれば自由に聴くことができる。
最後の旅を、ぜひ共に。
© Ryuichi Sakamoto/Spotify
Top image: © Isa Foltin/Getty Images