坂本龍一が遺した「最後の作品」、一周忌当日から東京公演開始
日本を代表する音楽家としてその生涯を貫いた故・坂本龍一。
彼が生前最後に手がけたシアターピース『TIME』が、一周忌にあたる来年3月28日に東京・新国立劇場にて開幕。すでにチケット販売が開始されている。
同作は、アーティストの高谷史郎とのコラボレーション作品で、坂本が全曲を書き下ろし、高谷とコンセプトを考案・創作したもの。
観客は暗闇のなか、雨音だけが響く客席空間に足を踏み入れるところから、この作品の鑑賞はスタートする。
水鏡のように舞台上に揺らぐ水面と精緻な映像を写しだすスクリーン。「こんな夢を見た」の語りで始まる夏目漱石の「夢十夜」「邯鄲」「胡蝶の夢」──。
生前の坂本は今作のテーマについて、パフォーマンスとインスタレーションが境目なく存在するような舞台芸術を目指し、あえて“時間の否定”に挑戦したと語っている。
さまざまなサウンドやインスタレーション、ビジュアルアートが交錯し、劇場空間で融合。著名クリエイターを複数迎えた唯一無二のシアターピースが完成した。
前述した東京公演に続く京都公演のチケット10月29日より発売予定。チケット情報や公演の概要は以下よりチェックを。
『RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI TIME 概要』
東京公演
【会期】2024年3月28日(木)~4月14日(日)
【会場】新国立劇場 中劇場
【入場料金(全席指定)】S席 税込1万5000円、A席 税込1万2500円、U-18チケット 税込3500円(観劇時18歳以下対象/前売販売のみ/要身分証明書/当日指定席券引換)京都公演
【会期】2024年4月27日(土)~4月28日(日)
【会場】ロームシアター京都 メインホール
【入場料金(全席指定)】S席 税込1万5000円、A席 税込1万2500円、U-18チケット 税込3500円(観劇時18歳以下対象/要身分証明書[コピー・画像不可、原本のみ有効]/当日指定席券引換)