ホテル・クロスライフ博多天神の大浴場に3Dデジタルアートが出現。映像作家Yuri Mizokamiが描く、没入体験で「ととのう」アート空間に

福岡の中心部に位置する宿泊施設で、宿泊客に心身の安らぎを提供する新たな試みが始まった。クロスライフ博多天神が、大浴場の空間演出としてデジタルアートを導入。

地元のアーティストを起用し、入浴の時間に深い没入感を与える映像作品の放映を行っている。

これは宿泊価値の向上のみならず、地域との結びつきを強化する狙いがあるという。

大浴場という空間を自分自身へ立ち戻る場へと再定義する試み

今回のプロジェクトの主役は、映像アーティストの Yuri Mizokami 氏が手掛けた3D映像作品の『Transition』だ。

大浴場を身体を洗うためだけの場所ではなく、多忙な日常から静かに切り替わるための特別な空間として捉え直した。

本作品はフィンランドの自然から着想を得ており、水面の揺らぎと共鳴するような粒子状の質感が大きな特徴となっている。

約15分間にわたるアンビエント体験は、湯に身を委ねる人々に深い癒やしを届けるだろう。

© オリックス・ホテルマネジメント株式会社

フィンランドの環境音と視覚表現が溶け合う15分間の没入体験

Mizokami 氏は福岡出身のクリエイターであり、空間デザインの経験を活かした立体的な視覚表現を得意としている。

同氏は北欧での滞在経験を基に、現地で収録した風の音や水の音を映像に組み込んだ。音楽面でもイタリアの教会で録音された歌声をサンプリングしており、重層的な音の風景が立ち上がる。

あえて高精細な映像を避け、余白を感じさせる粒子表現に徹した点は、鑑賞者の想像力を刺激する意図のようだ。

クロスライフ博多天神というブランドが掲げる、誰もが自分らしくいられるサードプレイスを象徴するコンテンツとして機能している。

© オリックス・ホテルマネジメント株式会社
© オリックス・ホテルマネジメント株式会社
© オリックス・ホテルマネジメント株式会社

地域の才能と結びつきながら育まれる宿泊文化の新しい形

ホテルの総支配人を務める高橋信晴氏は、地域のアーティストとの共創を重視する姿勢を示している。同館ではこれまでもデジタル技術を活用してきたが、今回はより内面的な充足を重視した構成へと進化したという。

地域に根ざしたクリエイターを支援し、その感性を宿泊客に届ける仕組みは、旅の思い出をより豊かなものにする。

福岡の街において、自分の家のように寛げる場所としての価値を、これからも高めていく見通しだ。

訪れるたびに心身が整う感覚を得られるこの取り組みは、都市型ホテルの新しい可能性を提示している。

作品名:Transition

アーティスト:Yuri Mizokami

コーディネート:Artist Cafe Fukuoka

放映期間:2026年2月12日(木)~

放映場所:クロスライフ博多天神 大浴場(福岡県福岡市中央区春吉3-6-5)

Top image: © オリックス・ホテルマネジメント株式会社
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。