ストリートアートも「デジタル化」の流れ
ビットコインを使えば、個人間での送金がラクになる。仮想通貨に詳しくない人でも、一度は耳にしたことがあるかもしれない。
この仲介者をとおす必要がないビットコインの特徴を利用して、フランスを中心に活動するPBOYさんは、ストリートアートを「デジタル化」させている。
誰も思いつかなかった
「QRコード」の使い方
道端でバイオリンを弾いている人やダンスを披露している人へのチップはカンタンに渡せる。バイオリンケースやバケットハットにお金を入れるだけでいい。
では、ストリートアートはどうだろうか?
壁に描いているときにタイミングよくアーティストに出会えたとしても、そのときにアートの全体像は見えない。完成していたとしても、その場に張本人がいつもいるわけではないから、自分の心が動いたとしても寄付が難しい。
こうした悩みを抱えたファンとコミュニケーションを取りつづけるうちに、PBOYさんは何かをしたいと思ったという。
そこで「ビットコインのQRコード」を作品に入れる方法を閃いた。
PBOYさんは「本業であるアートを一時的にストップして、仮想通貨の勉強をしたかいがあった」とも語ってくれた。
通りかかった人がスマホをかざして寄付ができるようになったおかげで、すでに約11万円(0.11 btc)が集まっているようだ。
PBOYさんのアイデアは、多くのアーティストの生活を変えるかもしれない。