エルサルバドルがビットコインを法定通貨採用
今月5日、中米の国・エルサルバドルの議会が、暗号資産ビットコインを“法定通貨”として採用する案を賛成多数で承認した。
ビットコインを法定通貨として採用するのは世界初とのことだ。
この法案は、同国の法律に定められているように3ヵ月後に施行される。
注目したいのは、この法案が議会において圧倒的支持(84人中62人が賛成)を得て通されたという事実。
じつは、中南米に位置するエルサルバトルは、貧困が社会問題となっており、同国のGDPの22%は、米国からの送金に頼っている現状がある。
そのときに必要な国際送金には、高い手数料や強盗などのリスクがあるといい、ビットコインの採用が、これらの問題の解決につながるのではと期待されているようだ。
また、同国のブケレ大統領は、国営地熱発電会社「ラゲオ」に、火山による再生可能エネルギーを使用したビットコインのマイニング施設の建設計画を要請したことをTwitterを通して発表。
今回の決定によりビットコインの価格も上昇した。
同計画については、中南米・南米にあるいくつかの国家も関心を示しており、それらの国が続くのかどうかが鍵と見られているとのことだ。
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