この赤いやつ、知ってる?ちなみに電話ボックスじゃないよ?

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これ、何か知ってる?

そうそう、超有名な、イギリスの電話ボックス

......と思うじゃん? はい、不正解。なんとこれは、新型のEVチャージャー!

現在、イギリスの運輸省が設置を計画している公共設備で、見ての通りあの「電話ボックス」のデザインを踏襲したもの。

というのも、イギリスでは近年EV車が推奨されていて、普及のために路上にチャージャーを置いたり専用の情報サイトが制作されたりしている。

しかし!すでに実装された公共EVチャージャーのデザインがかなり不評で、「Seat」社の調査によると1/3ものドライバーが「目障り」、そして回答者の約半数「街に設置しないでほしい」とまで感じているそう。

せっかくEV車を普及させるためにチャージャーを設置したのに、これでは逆効果

ということで、みんなに愛されるデザインを採用したというわけ。

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この「電話ボックス」は、1926年に建築家のGiles Gilbert Scottがデザインしたもので、歴史ある英国のアイコン的存在

ただ、今の時代に公衆電話なんて使う人はほとんどいないし、「電話ボックス」としての機能は失われているものがほとんど。そんな古き良きデザインに、“新しい価値が与えられた”って捉え方もできるかも?

たしかにこれは、バスやタクシーと並んで「The イングランド」って感じのデザインだよね。

ちなみに、不評だった既存のチャージャーはこんな感じ

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え、そんなに悪いかな(笑)。最先端のデザインって感じでいいと思うけど。

とはいえ、街の景観がめちゃくちゃ整ってるヨーロッパの話。こんな機械的なものが並んでいるのは確かにちょっと雰囲気ずれちゃうのかも?

そういうわけで、伝統的かつ超アイコニックなデザインに一新されることになったEVチャージャー。

これなら国民も気に入るはずだし、電話ボックスに代わって新たな観光スポットにもなりそう。そして、当局の目的である「EV車の普及」にも一歩近づきそうだ。

あのボックスに「もしも世界中の車がEV車になったら?」なんて呟いたら、世界が変わったりするかも?

これからの進展に期待したい。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。