オランダのデニムブランド、とうとう「コットン」から自社製造し始める……
アムステルダム発のデニムブランド「G-Star RAW」が、デニムブランド史上初となる、自社での綿花の温室栽培を開始した。
温室栽培したコットンを
自社製のジーンズに活用
通常、綿花の栽培には広大な耕地を必要とし、綿1kgを生産するために最大で1万リットルもの水を使用しなければならない。加えて、栽培には温暖な気候がマストとなかなかにハードルが高い。
栽培条件の難しさから、急速に拡大する需要に対して、綿(コットン)の供給量は明らかに不足している状況だ。
「G-Star RAW」は、そんな状況打破のために温室栽培に着手。同時に半年間にわたる研究をおこない、従来の栽培方法と温室栽培とでの環境負荷の違いや品質、収穫量、繊維の特性を調査した。
その結果、環境面でも品質面でもより継続性を高められるとの結論づけができ、従来の5〜23倍の綿花を水の使用量を大幅に減らしながら長期間栽培できるようになった。
このコットンを使ってデニムを作り、そこからジーンズを生成する──原料から製造までのすべてを自社でまかなえて、かつその原料がサステイナブルなものだとしたら……。
コットンまで自社製造しちゃうG-Star RAWが、デニム業界に革命を起こすかもしれない。
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