クローゼットに眠る服が、新たなファッションストーリーを紡ぐ。
大手百貨店「高島屋」が、アフリカの新鋭ブランド「BUZIGAHILL(ブジガヒル)」とタッグを組み、これまでにないアップサイクルプロジェクト「RETURN TO SENDER」を始動。ただの流行を超えた、サステイナブルな未来へと繋がるファッションムーブメントが始まろうとしている──。
海を越えたアップサイクル
行き場のない服が
エシカルな輝きを放ち出す
「RETURN TO SENDER」は、先進国からアフリカへ輸出・寄付され、行き場を失った大量の古着に新たな命を吹き込む取り組みだ。
「BUZIGAHILL」デザイナーのボビー・コラド氏は、高島屋の店頭で回収した日本の古着とアフリカの古着を組み合わせ、唯一無二のリメイクウェアへと生まれ変わらせる。「ファッションを発信するとともに、環境問題にも向き合いながら衣服の廃棄に苦しむ現地を支援したい」というコラド氏の強い想いが込められている。
ファッションを通して
社会課題と向き合う
近年、世界中でエシカル消費への意識が急速に高まっている。それは地球環境や社会に配慮した商品を選ぶことは、消費者の責任として認識され始めている証拠。ファッション業界においても、サステナビリティはもはや無視できないキーワードとなっている。“差出人に返す”を意味する「RETURN TO SENDER」は、不要な服を捨てずに新たな価値を生み出すことで、エシカル消費を促進する役割も担っていると言えるだろう。
クローゼットの「眠り服」が
未来への一歩に
本プロジェクトでは、実際に高島屋にて、不要な服の持ち込みを受け付けている。持ち込まれた服とアフリカの古着をコラージュするようにデザイナーが再デザインし、複数出来上がったリメイクウェアのうち、一点は一般商品として販売され、もう一点は世界に一つだけのオリジナルアイテムとして自身の手元に戻ってくる。
クローゼットに眠っている“あの頃着ていた服”が、どこかの誰かの新たなお気に入りに生まれ変わる──。ファッションを通してでも社会貢献できるのが、いまの時代。あなたのクローゼットも、未来を変える力を持っているかもしれない。
👀 GenZ's Eye 👀
じつはこの試み、2024年5月にクラウドファンディング中のプロジェクトとして、TABI LABOで紹介していたもの。個人的に応援もしていたから、実現したと知り嬉しいです✨
生まれ変わった古着たち、めちゃくちゃイケてる!けど、こうして回収されていなければ、アフリカの海や山を汚していたかもしれないんですよね。(そう思うと、「RETURN TO SENDER」というキャンペーンの言葉が、また違って聞こえてきませんか?)