アフリカに寄付された「大量の古着問題」、アナタの服が解決する!

発展途上国への古着の“寄付のしすぎ”による廃棄増、それによる地元産業の圧迫……これらは近年提示されているファッション産業の課題だ。

その解決に向けてさまざまな施策がおこなわれているが、百貨店大手の「髙島屋」も問題解決に乗り出している。その概要がとても斬新。そして、かなりイケてると思う。

アフリカの古着と組み合わせ
個性的な一点ものに!

髙島屋とコラボするのはウガンダ共和国のブランド 「BUZIGAHILL(ブジガヒル)」のデザイナー、ボビー・コラド氏。消費者が自らの所有する衣類を髙島屋指定の送付先に送り、ウガンダ共和国現地の古着と組み合わせ新たな一着として、コラド氏がリデザインを施すというもの。

アフリカで飽和状態にある古着を活用しつつ、消費者は既存の衣類を組み合わせた、世界に一着だけのオリジナルアパレルを手に入れることができるわけだ。

©株式会社髙島屋
©株式会社髙島屋
©株式会社髙島屋

どうだろう?

ただのTシャツでも、そこにさまざまなストーリーが複雑に絡みあう。こうして生まれた一着は、不思議な統一感と新たなファッション性が垣間見えるのではないだろうか。

方法は購入型クラウドファンディングを用い、劣化や汚れなどによってリメイクが難しいものもあるが、シャツ類、スカーフ、パーカーなどが出品可能。細かなデザインや生地の組み合わせについては、コラド氏“お任せ”となり、リターン品以外に複数のリメイク品が発生した場合は、10月より髙島屋の店舗で一般発売されるという。

©株式会社髙島屋

もう着ないからとリサイクルに出すだけで、その行き先だったり使われ方にまで責任を持つことは現実的ではないかもしれない──。それでも、大量生産、大量消費の先進国から無作為に送られてきた“善意の塊”が、時として送られる側にとって負担となることもあることを理解しておくことは、これからの我々の行動になにか変化をもたらすきっかけになるはずだ。

RETURN TO SENDERプロジェクト』

【受付期間】2024年6月30日(日)まで
【リターン】2024年10月中旬予定
【価格】Tシャツ:2万7610円、ロングTシャツ:2万9810円、スカーフ:4万4110円、シャツ:4万8510円、パーカー:5万4010円
※上記はすべて税込・クラウドファンディング価格
【クラウドファンディングサイト】https://crowdfunding.takashimaya.co.jp/projects/cscasestudy-buzigahill

Top image: © 株式会社高島屋
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