着なくなった服を必要とする誰かへ……「古着バトン」というステキな取り組み

みなさんは家にある着なくなった服をどうしている?

リサイクルショップで売る人もいれば、ハサミで切って大掃除なんかで使う人もいるだろう。でも、そのまま“廃棄”してしまうことも多いはずだ。

そんな衣料品の廃棄を抑制すべく、セレクトショップを展開する「アーバンリサーチ」が「古着バトン」というプロジェクトをスタートさせた。

©株式会社アーバンリサーチ

このプロジェクトの特徴は大きく分けて2つ。

まず一つ目が、前述した衣料品の廃棄抑制。それまで大切に着てきた服を、必要とする誰かに譲り渡すことで、廃棄をまぬがれ、必要とする人に長く着続けてもらうことができる。

環境面で見ても、服1着あたり約25.5kgのCO2排出と2300Lの水消費を抑制できるという。

そのまま着続けられるものに関しては再販売と寄付、直接展開することが難しいものについては、リメイク、あるいは再生繊維などとしてリサイクルされるそうだ。

2つ目が支援活動の側面だ。

具体的には、回収した服を販売するためにおこなう消毒、分別、タグ付けなどの作業を障がい者に委ねることでの雇用拡大が一つ。

もう一つが、回収した服の販売で得た収益を、全国の児童養護施設にいる子どもたちの心のケア教育・就業支援居場所作りなどに充てる取り組みだ。

©株式会社アーバンリサーチ

「古着バトン」への参加方法は、アーバンリサーチの京都店と東京スカイツリータウン・ソラマチ店、そしてオンラインストアで販売されている指定の回収キット(税込2310円)を購入し、手順に沿って衣料品を郵送するというもの。

正直、ちょっと面倒かもしれないし、参加者への直接的な利益はない。ただ、こういうのは持ちつ持たれつの関係であることを、我々は忘れてはならない。

心にゆとりを持ち、人のために何かをやることが、人生をより豊かなものにしてくれるはずだ。

Top image: © 株式会社アーバンリサーチ
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。