「ニキビパッチ」は、自己表現のキャンバスだ!

思春期の悩みの種として、鏡を見るたびに憂鬱な気分にさせてきたニキビ。しかし、ニキビに対する意識は時代とともに変化している。

隠すから見せるへ、コンプレックスから個性へ──。スキンケアブランドとタトゥーアーティストによる異色のコラボレーションが、そんな時代の変化の象徴になろうとしている。

ニキビも立派な“個性”
治療から自己表現へ

ニキビパッチブランド「ZitSticka」が、世界有数のタトゥーアーティストJonBoyとコラボレーションし、限定デザインのニキビパッチを発売。米雑誌「NewBeauty」によると、今回のコラボレーションは肌の悩みを隠すのではなく、自己表現の手段として捉え直す、新しい価値観を体現したものだという。

これまでニキビや肌の悩みは、隠すべきものや恥ずべきものとして扱われることが多かったが、Z世代を中心にありのままの自分を愛し、個性を積極的に表現する風潮が広まっている。「ニキビパッチ」の検索数が前年比で160.9%も増加したというデータも。

つまりは、ニキビパッチを貼るという行為も自己表現のひとつとして捉え直そうというわけだ。

© Instagram/zitsticka,allywithacne

ニキビパッチが
自己肯定感を育む未来へ

JonBoyは、自身のデザイン哲学についてこう語っている。「つねにタトゥーであれ、外見であれ自己表現を大切にしてきた。ZitStickaから話を持ちかけられたとき、ピンとくるものがあった。彼らは、個性を大切にすることがいかに重要かを理解している」と。

シンプルながらも力強いメッセージ性を持つ彼のデザインは、ニキビパッチという小さなキャンバスの上でも、身に着ける人の個性をひき立てる。例えば「444」は安心のメッセージを伝えるエンジェルナンバー、「Xo」はハグとキスを表すデザインなど、ポジティブな意味を持つモチーフが採用されている点にも注目したい。

18ドルで販売されている今回の限定コレクションは、単なるニキビパッチという枠を超え、自己表現のツールとしての可能性を秘めている。今後ますます多様化し、私たちの日常に彩りを添えてくれる存在になっていくだろう。

👀GenZ's Eye👀

ケアしながらカワイイのはもちろん、メッセージ性があるのが今っぽくて素敵。古着やハンドメイドもそうだけど、身につけるもの1つ1つにストーリーがあるとワクワクする。コンプレックスを消す技術ももちろん発達してきているけど、ちょっと手をかけると長所になったり。自分で自分を実験するのってオモシロいかも。

Top image: © iStock.com / Marina Demeshko
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。