イマーシブナイト再び、SNSで熱狂を生んだ体験型イベントの次なる一手
「まじで映画の中に迷い込んだ」「生涯忘れられない夜になった」。
2025年4月、東京でわずか3日間だけ開催された体験型イベント『イマーシブナイト』は、事前の大々的な宣伝が一切なかったにもかかわらず、参加者の熱狂的な口コミによってSNS上で瞬く間に拡散した。
X(旧Twitter)では「#イマーシブナイト」のハッシュタグが飛び交い、3日間で500万インプレッションを超えるという“都市型イマーシブ現象”を巻き起こした。その話題作が、この夏、新たなストーリーを携えて帰ってくる。
「何もしない」没入感、参加者を虜にした独自の構造
『イマーシブナイト』がこれほどまでに人々を惹きつけた理由の一つは、その独特な没入構造にある。近年の謎解きブームやイマーシブシアター(観客が物語の世界に入り込み、登場人物の一員として体験する演劇)は、参加者に積極的な行動や謎解きへの参加を求める傾向が強い。
しかし、本作は「“ただ存在する”ことを肯定する」というアプローチを採用。物語、音、空間、光、そしてキャストがシームレスに連動する中で、観客は“見るだけでも、参加しても楽しめる”という高い自由度を持つ。
実際に体験した人々からは、「何もしなくても物語が進むって、逆に怖いくらい没入した」「体験してない人には絶対わからない。“ただいること”が演出になる場所」といった声が上がる。
謎解きの強制がないにもかかわらず、「涙が出るほど感動した」という感想や、「誰にも話しかけられないひとも、自分の中で感情が熟成する」といった、内省的な体験を評価する声も多い。
この「何もしない」ことすら肯定される空間が、現代の多様な感受性に響き、“令和のイマーシブ”として多くの共感を呼んだようだ。会場内にはBARカウンターも設けられ、お酒やドリンクを片手に雰囲気を楽しむという過ごし方も可能だという。

新クリエイター参画で進化する夏の夜、リピーターも期待大
待望の夏公演では、新たなクリエイター陣による完全新作のストーリーラインが登場する。すでに発表されているのは、人狼ゲームの伝道師でありミステリーデザイナーの眞形隆之氏と、謎作家・パズル作家としてギネス世界記録も持つ南晃氏。
眞形氏は「あのエデンの地下空間で人狼ゲームしたくないですか?(中略)さぁ、デスゲームのはじまりです!」と意味深なメッセージを寄せ、南氏は「楽しいものを作りたいですね」と意気込みを語る。
導線、演出、キャスト構成も一新され、春公演を体験したファンにとっても「リピート必至」の内容となる見込みだ。
さらに、美術、音響、空間演出といった細部もクオリティアップを目指し、“体験×没入”の次なるステージへと進化を遂げるという。春公演では、多くの著名人やインフルエンサーもプライベートで来場し、「演者と目が合った瞬間、物語の中に落ちた」「エンドレスに記憶を反芻してる」など、“物語の残像”を引きずるような投稿が相次いだ。中には「友達と4時間語り合った。
あれは“イベント”じゃなくて“人生のワンシーン”」と語る人もおり、その体験の深さがうかがえる。


『イマーシブナイト ーエデンの祝祭ー』と題された夏の公演は、2025年8月15日~17日、9月18日~21日にPLAT SHIBUYAにて開催予定。
5月中は早割も実施されている。謎解き、音楽、ドラマ、クイズ、パーティーといった要素が融合し、一人でも参加可能で、ストーリー分岐もあるというこのイベント。果たして、新たな物語はどのような没入体験を私たちに提供してくれるのか。期待は高まるばかりだ。

• 会場:PLAT SHIBUYA https://www.plat.space/
• 内容:謎解き/音楽/ドラマ/クイズ/パーティー
• 特徴:参加自由/謎解き強要ナシ/一人参加可能/ストーリー分岐あり