ママに贈る、心ときめくひととき──銀座ですごす“特別”な週末
「“○○ちゃんママ”ではなく、1人の女性としての時間を過ごしてほしい」
6月25日より、“病気や障害をもつ子どもの母親”を対象としたメイクアップイベント『銀座へおでかけプロジェクト~ママが”わたし”に戻る週末~』が銀座にて開催されるようだ。
病気や障害のある子どもたちは、ケアを必要とする本人はもちろん、その家族もさまざまな困難を抱えることが多い。
24時間365日、休む間もなく自宅や病院でケアに追われ、十分な睡眠をとることができなかったり、キャリアを諦めたりしなければならないこともある。
同イベントを主催した「東京おでかけプロジェクト」は、そんな人たちに向けてさまざまな外出支援を行っているグループだ。
これまで多くの病児や障害児を育てる母親や専門職の方々との対話を重ねるなかで、あるとき、子どものケアに追われる母親から「自分を労わる時間がない」、「綺麗にしていたらダメなのではという後ろめたさがある」という声が。
その思いを受け止め、彼女たちが気軽にリフレッシュできる機会をつくるべく、今回のイベントの開催に至ったのだそう。
開催に先立って実施された3月のトライアルイベントでは、唯一のルールとして「〇〇ちゃんママ」と呼ばず、名前で呼び合うことが決められていた。それぞれがひとりの女性として、自分本位に時間を過ごしてほしい、との思いからだ。
外出ケアが必要なこどもを育てながら1人で外出するのは難しい現状があるなか、参加者にはあえて子どもと離れ、ひとりで参加するよう伝えられていた。医学生を自宅に派遣するなど、それぞれの家庭に合わせた手厚いサポートが提供され、親たちは子どもの体調を心配しながらも、この日を楽しみに会場に赴いた。
イベント中は、プロのアーティストによるメイクやカメラマンによる撮影、カフェラウンジでのドリンクや焼き菓子を楽しむようすが。
これまで子どもとの外出では、体調によってイベントをドタキャンしなければならなかったり、重い荷物を持って出かけなければならなかったり、医療機器のアラーム音や周りの目を気にしなければならなかったりと、ストレスや窮屈さを抱くことも多かった参加者たち。
この日は「自分のこと」だけを見つめて思い思いにふるまえる解放感を味わい、また次の日からもケアに向き合うためのパワーをもらえる、そんなひとときとなったようだ。
主催者代表の中嶋弓子氏は、「忙しい毎日の中に少しでも、自分を大切にする時間やときめきを持ってもらえるきっかけになれば」とコメントしている。
『銀座へおでかけプロジェクト』
【対象】病気や障害がある子どもを育てる母親(約5名)
※お子さまの年齢や、手帳・診断の有無は問いません。
【日程】6月25日、9月10日、12月10日、2024年2月4日(計4回)12:30~15:30予定
【場所】ROSE GALLERY 銀座本店
【概要】プロによるメイクリタッチとヘアアレンジ、ポートレート撮影/「資生堂パーラー」での交流会/花のインクを使ったご自愛レターの作成
【費用】4,000円(ヘアメイク、カフェ、お土産代)
※託児費用など、希望者には補助あり
【主催】東京おでかけプロジェクト