通知は“ダイヤの光”で把握。先鋭デザインのAI指輪『SPKTRL』
フランスのスタートアップSpktrlが、スマートフォンへの依存を減らすことを目的としたAI搭載のスマートリングを開発した。
ハイジュエリーとウェアラブル技術を融合させ、不要な通知から利用者を解放することを目指す製品のようだ。
AIが通知をフィルタリング、ダイヤの光で知らせる
Spktrlのデビュー製品である『Spktrl Light Ring』は、1.5カラットのラボグロウンダイヤモンドを埋め込んだスマートリング。
AIを活用し、スマートフォンの通知をフィルタリングする機能を持つという。
緊急性の高いメッセージや重要な連絡先からの通知のみを、ダイヤモンドを異なる色で点滅させることで着用者に知らせる仕組みらしい。
これにより、不要な通知に気を取られることなく、スマートフォンから離れる時間を増やすことを意図している。


利用者の習慣を学習する「静かなテクノロジー」
このリングは、低消費電力のBluetoothでスマートフォンと連携し、専用アプリを通じて操作する。
自己学習するAIモデルが、着用者の習慣や時間帯、場所といった状況に応じて、通知の色、リズム、明るさを自動で調整していくとのこと。通知は主に3つのカテゴリーに分類され、仕事は緑、家族は青、ソーシャルは紫といったように色分けされる。
創業者のKatia de Lasteyrie氏は『dezeen』に対し、「Spktrlは、注意を求めるのではなく、それを洗練させるために設計された『静かなテクノロジー』の理想を体現している」と語った。

アイデンティティを象徴するデザインと今後の展開
リングのデザインは、アールデコ建築の構造的なバランスとブルータリズムの生々しさを参照しているという。
de Lasteyrie氏は『dezeen』の取材で、指輪が古くからアイデンティティや地位の象徴として身につけられてきた歴史から、この形状を選んだと説明している。
『Spktrl Light Ring』は2025年の第3四半期に予約注文を開始し、製品の配送は2026年半ばを予定しているようだ。







