女子聖学院、国内初の指定サングラスを導入。Zoffと連携し、生徒の目を紫外線から守る

東京都の女子聖学院中学校高等学校が、メガネブランド「Zoff」との連携により、国内で初めて学校生活における指定サングラスの着用を2025年10月27日から正式に導入した。

強い日差しや紫外線から生徒たちの目を守ることを目的としたこの取り組みは、日本の教育現場における新たな一歩として注目される。

正式導入に先立ち、8月には1ヶ月間にわたるサングラスの試験着用が実施された。

その前後で行われたアンケートでは、サングラスに対する生徒の意識に大きな変化が見られたという。

モニター実施前には約14%いた「サングラスは自分には不要」と感じていた生徒が、実施後には0%に。

また、着用頻度についても、モニター後は約8割が「週2回以上着用する」と回答し、「身体の健康と同じくらい目も大切だと気づいた」といった声が多く寄せられた。

着用開始日となった10月27日には、全校生徒と教員が一堂に会し、セレモニーが実施された。

生徒代表によるプロジェクトの説明の後、校長の呼びかけで約600名の生徒が一斉にサングラスを着用。

その後、藤田医科大学の山本特任教授による「紫外線と目の健康」をテーマにした特別授業も行われ、生徒たちはサングラス着用の必要性を科学的・医学的に学んだという。

生徒が着用するサングラスは、試験着用に参加した生徒たちが自ら選んだもので、表情が見える20%濃度のレンズを採用するなど、学校生活に配慮した工夫が凝らされている。

この取り組みを機に、生徒たちが主体となって目の健康を考えるプロジェクト「JSG “ME” RAI Project」も始動。

学内での啓発活動や、2027年度以降に導入予定のサングラスの選定などに関わっていく計画だ。

Zoffも、サングラス啓発のためのSNSアカウント「放課後サングラス部」を開設し、目を守る文化の定着を目指すとしている。

教育現場と企業が手を取り合い、“目を守る新常識”を築いていく、先進的な事例となりそうだ。