客同士で「ゾンビVS特殊部隊」。生身で戦う没入型ホラー、お台場に登場

お化け屋敷やホラーイベントで、私たちはいつも「怖がらされる側」です。暗闇の先に何が待っているかは運営だけが知っていて、客はただ叫ぶ。その前提を、ひっくり返す公演が11月にやってきます。

前作は「観客全員ゾンビ」、
数分で完売

特殊メイクでゾンビとなった参加者。前作『early days』で観客全員がゾンビ化して俳優を追い回した仕掛けを示す一枚
© a.d-life株式会社

東京を拠点に活動するイマーシブ団体「Knot a point」が、2026年8月に開催した体験型公演『…of the dead -early days-』は、チケットが発売からわずか数分で完売状態になりました。

その仕掛けは、参加者全員がプロのメイクアップアーティストの手で特殊メイクを施され、ゾンビとして俳優たちを追い回すというもの。

「怖がる客」と「怖がらせる演者」の関係をまるごと逆転させた構造が話題を呼びました。

そして11月、その続編『…of the dead -practical drill-』がさらに踏み込んだ形で登場します。今度は客同士が敵味方に分かれるのです。

「追う快感」と「逃げる緊張」、
どちらにお金を払う?

先輩隊員役の俳優が新人隊員役の参加者に電動ガンの構え方を指導する訓練シーン
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物陰に隠れながら通路の先にいるゾンビ役の人物を警戒する新人隊員陣営の3人
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本作でゲストが選べるのは2つの陣営。ゾンビ陣営は、プロのメイクアップアーティストによるレクチャーのもと、自分の手で傷や血のりを施して「世界に1体だけのゾンビ」を完成させ、フィールドに潜んで隊員を狙います。

一方の新人隊員陣営は、先輩隊員役の俳優から訓練を受け、電動ガンを使った実戦演習を経て、感染区域への潜入ミッションに挑みます。

面白いのは、どちらの陣営も同じチケット窓口から入場する「客」だということ。追う側も追われる側も、自分でその役割を選び取っている。

しかも両陣営の行動と戦績によってエンディングが変わるマルチエンディング型。同じ日の同じ公演でも、結末はひとつではありません。

ホラー体験が「受け身で怖がる消費」から「自分の判断で物語の結末を動かすプレイ」へと変わる瞬間を、この構造は狙っています。

演劇とゲームの境界線に

公演終了後にゾンビ側と隊員側の感染率・生存率の結果が表示されるモニター画面を見る参加者たち
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会場となるのは、お台場のサバイバルゲーム施設「Brave Point台場店」。もともと撃ち合いのために設計された空間が、そのまま物語の舞台になります。

1小隊はゲスト最大3名に対して俳優2名が同行する編成。ほぼ1対1に近い密度で、演劇的な没入感とゲーム的な駆け引きが同時に成立する設計です。

安全面では、身体をつかむ・押す・叩くといった直接接触は禁止。ゾンビ側は専用の感染判定装置に触れることだけで「感染」を成立させるルールが敷かれています。

運営元のa.d-life株式会社は「才能ある人が輝ける世の中を」を掲げ、俳優やパフォーマーが安心して活動を続けられる場づくりを目指す企業。アクターの演技力を最大限に引き出す密度の高い設計は、その理念の延長線上にあるのでしょう。

「怖い」は好きだけど、いつも怖がらされる側だった。そんな人にとって、追う側に回るという選択肢が生まれたこと自体が、ちょっとした事件かもしれません。

『…of the dead -practical drill-』

【日程】2026年11月21日(土)〜11月23日(月・祝)
【会場】Brave Point台場店(東京都港区台場1-6-1 デックス東京ビーチ アイランドモール5F)
【所要時間】120〜140分
【プレビュー公演】2026年11月5日(木)15:00〜 / 11月20日(金)16:30〜(抽選制、特別価格9,800円)
【プレビュー応募締切】2026年9月30日(水)23:59
【プレビュー応募】Knot a point 公式サイト

Top image: © a.d-life株式会社
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