モンスターボールに泊まれる!?NOT A HOTELが北海道に「球体ホテル」

モンスターボールは、投げるものだったはずです。
ゲームの中でプレイヤーがポケモンに向かって放り、捕まえたら手元に戻ってくる。あの赤と白の球体の「内側」がどうなっているのか、子どもの頃に想像したことがある人は少なくないのではないでしょうか。

その問いに、建築で答えようとするプロジェクトが発表されました。NOT A HOTELと睡眠ゲームアプリ「Pokémon Sleep」のコラボレーションによる、直径3mのモンスターボール型ホテルです。

投げる側から、収まる側へ

モンスターボールのふたが開いた状態のクローズアップ。曲面窓と特注マットレス、iPadが確認できる
© NOT A HOTEL株式会社

IPコラボの宿泊施設と聞くと、壁紙やアメニティにキャラクターがあしらわれた客室を思い浮かべるかもしれません。
このプロジェクトが踏み込んだのは、もっと手前の部分です。建物の外形そのものを、ゲーム内の道具にしてしまった。

北海道・苫小牧市の湖畔に置かれた球体は、型枠から成型したアクリル半球を組み合わせた構造で、大きな曲面窓からはベッドに横たわったまま北海道の自然を望めます。

円形のマットレスは寝具ブランド「NELL」の特注品で、2,350個のポケットコイルが敷き詰められているとのこと。曲面に沿って閉まるスライドドア、空調、照明まで備わり、一晩を過ごせる寝室として成立しています。

設計を手がけたのはNOT A HOTELの建築チーム「NOT A HOTEL ARCHITECTS」。同社はこの球体を「建築でありながら、一つの巨大なプロダクトでもある」と表現しています。

直径3mが溶かす、
建築とグッズの境界

モンスターボール内部から見た夜のベッド。丸窓に照明が灯る
© NOT A HOTEL株式会社
ベッドから見た室内の丸窓と、消灯時にポケモンが表示される照明パネル(スナッフルスがWELCOME表示)
© NOT A HOTEL株式会社

直径3mという数字は、大人2人が横になれるぎりぎりのスケールです。
建築と呼ぶには小さく、グッズと呼ぶには大きい。その中間にこの球体は立っています。

室内に設置されたiPadから好きなポケモンを選ぶと、消灯時にそのポケモンに合わせた照明演出が空間を彩る仕組みも搭載されています。NOT A HOTELのスマートホームチームが独自に開発したシステムです。

ポケモン30周年と「Pokémon Sleep」3周年を記念したこの施設は、一般公開や販売は行われません。宿泊できるのは、SNSキャンペーンに当選した10組20名のみ。

つまり、ほとんどの人にとっては「泊まれない宿」です。
それでも、モンスターボールの内側に人間が身体ごと収まって眠るという体験が、この世界のどこかに物理的に存在するという事実は、ちょっとだけ世界の見え方を変えてくれる気がします。

投げる側だった私たちが、収まる側になる。その主客の逆転を、建築が本気で実現しようとしています。

キャンペーン概要

【施設名】Poké Ball-Themed Hotel(モンスターボール型ホテル)
【所在地】北海道・苫小牧市(湖畔)
【宿泊形式】SNSキャンペーン当選者への無料招待のみ(一般販売・一般公開なし)
【当選人数】A賞:モンスターボール型ホテル宿泊券 抽選10組20名/B賞:ゲーム内アイテム 対象者全員
【宿泊内容】1泊2日、夕食・朝食・所定ドリンク込み(新千歳空港までの交通費等は自己負担)
【応募期間】2026年9月15日 10:00〜9月30日 23:59
【応募条件】「Pokémon Sleep」アプリをダウンロード済み、Xアカウントを公開設定で保有
【応募方法】@PokemonSleepApp をフォローし、キャンペーン投稿のボタンまたは「#泊まれるモンスターボール」を付けてポスト→届くURLからアンケートに回答
【特設サイト】泊まれるモンスターボール 特設サイト
【注意事項】当選者・関係者以外の敷地内入場、見学・撮影目的の来場は禁止

Top image: © NOT A HOTEL株式会社
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。