立体駐車場7階が1日限定サウナに。松山「ヤネノウエサウナ」

サウナで頭から水をかぶりたい。思い切り水を撒き散らしたい。そう思っても、室内の温浴施設では衛生や安全のルールがあって、たいていは止められます。

愛媛県松山市の温浴施設「伊予の湯治場 喜助の湯」が、その不自由さをまるごと手放せる1日限定イベントを発表しました。会場は立体駐車場の7階です。

「濡れて困るものがない」
という床の価値

立体駐車場の屋上フロアに並ぶ3基のテントサウナ、水風呂、外気浴用の椅子を俯瞰したイラスト
© キスケ株式会社

2026年10月25日に開催される「ヤネノウエサウナ」の舞台は、キスケBOX立体駐車場の屋上フロア。ふだんは車が並ぶだけのコンクリートの床を1日だけ封鎖し、テントサウナ3基、水風呂、外気浴用の椅子を並べます。

主催するキスケ株式会社とSAUNiiiK(サウニーク)合同会社が強調しているのは、眺望でも開放感でもなく、床の素性です。屋根がなく、コンクリートがむき出しで、濡れて困るものが一切ない。だから水を気兼ねなく撒ける、大きな声を出してもいい、頭から氷水をかぶれる。

室内施設で禁じられている行為が許されるのは、特別な設備を足したからではなく、もともと何もない場所の何もなさが、そのまま許可証になっているからです。

3つのテントが
分ける感覚のグラデーション

旗を振るスタッフと、テントサウナの前のベンチに座る2人のキャラクターのイラスト
© キスケ株式会社

会場に設置される3基のテントは、それぞれ異なる体験を提供します。

大型テントでは、喜助の湯の公式アウフグースチーム「風弦(ふうげん)」が、白樺の葉束(ヴィヒタ)に含ませた氷水を頭からかぶるクールダウンを実施。中型テントでは、ほうじ茶を凍らせた氷の玉をストーブに置き、溶け出す香ばしい蒸気を楽しめます。小型テントでは、お香の煙と静かな音に包まれる瞑想サウナが用意されるとのこと。

開催時間は13:00から19:00までの2時間3部制。10月下旬の松山は17:20ごろに日が沈むため、第1部は青空、第2部は夕景、第3部は夜空と、同じ屋上でも時間帯ごとに空の表情が変わります。各回定員30名、3部合わせて90名限定です。

場所の読み替えが解くもの

やりたいのにルールで止められる。それは温浴施設に限った話ではなく、暮らしのあちこちにある小さなストレスです。今回の企画が面白いのは、その制約を最新技術や巨額の投資で突破するのではなく、場所の性質をそのまま読み替えただけで解消している点ではないでしょうか。

駐車場の床が、サウナの自由を支える土台になる。何もないことが、いちばんの贅沢になる場所が松山に現れます。

ヤネノウエサウナ

【開催日】2026年10月25日(日)
【時間】13:00〜19:00(2時間3部制)
【会場】キスケBOX立体駐車場7階 屋上特設エリア(愛媛県松山市宮田町5)
【定員】各回30名(計90名)
【料金】通常チケット 3,000円(税込)/男女ペアチケット 5,500円(税込)/Tシャツ付きセット 6,290円(税込)※全チケットに喜助の湯入館券・館内着・タオルセット・限定ステッカー付き
【持ち物】水着(男女とも着用必須)
【チケット】公式イベントページ

Top image: © キスケ株式会社
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。