なぜ、足は臭いのか?その原因と解決策を、アメリカ化学会が徹底解説!

ジメジメする夏に限らず、自分の体臭って気になります。中でも、1日働いた後の足の臭いと言ったら感動的。家ならまだしも、同僚と立ち寄ることになった居酒屋がお座敷だったりしたらもう心臓バクバクで、急用を思い出してしまうこともしばしばあるかも。

ここでは、アメリカ化学会の監修のもと「Reactions」によって作られた、足のニオイに関する動画の内容を紹介します。そもそもなぜ臭うのか、その原因を追求して徹底的にやっつけましょう!

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まずは汗。人間の体には汗腺が沢山あります。体温を下げるためには必要不可欠なものですが、中でも集中して汗腺があるのが脇の下と足の裏。そして、もちろん一番多いのが足の裏というワケ。

しかし、実際汗そのものにはニオイはありません。では、なにが問題か。それは、バクテリアを増殖させてしまう環境にあります。

靴の中がムレムレに!

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汗と靴と靴下の環境がマッチすると、ニオイに絶大な影響を及ぼします。靴の中に湿気がたまり、バクテリアが住みやすい環境を用意しないように注意が必要です。ちなみに彼らにとって魅力的な住環境とは、こんな感じ。

01.温かい02.湿気がある03.酸素が豊富04.栄養たっぷり

つまり、通気性が悪いのにサイズが大きくて隙間がある、そんな靴を履いているあなたはかなりの危険人物。ちなみに、ここでいう栄養素とは死んだ皮膚のこと。バクテリアにしてみれば、靴の中は食べ放題のビュッフェに来ているのと同じなので、結果としてニオイの強いガスが発生することに。

ニオイの原因は
3種類のバクテリア

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バクテリアが排出する成分には以下の3つが挙げられます。左からメタンチオール、プロピオン酸、3-メチルブタン酸。

メタンチオールは硫黄のニオイを持っていますが、死んだ皮膚をブレビバクテリウムが食べていくことでマンステールチーズのようなニオイを産むのだとか。硫黄とチーズとは中々キャッチーなタッグです。

次にプロピオン酸は、プロピオニバクテリウムがアミノ酸を食べていくことで酸っぱいニオイを出します。さらに、3-メチルブタン酸はブドウ球菌が死んだ皮膚を食べていくと発生し、チーズと酢の嫌なニオイに。

つまり、足の裏からは硫黄・チーズ・酢が合わさった酸っぱいニオイが出ているということ。決して、想像してはいけない組み合わせです。

靴を履いた瞬間
ニオイが成長開始

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動画によれば、靴を履いた時点でこのバクテリアの活動サイクルが周り始めます。では、どうしたらいいのでしょう?ここからが本題です。

ターゲットは
汗・皮膚・バクテリア

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これまでに登場した3つの原因にどんな対応ができるのか。シンプルではあれど、一つひとつ的確な対応が求められます。

01.
清潔なコットンの靴下

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まずは、汗。これに関しては清潔な靴下をはくことが一番の決め手。基本ではありますが、汗をよく吸い通気性もあるコットンを選びましょう。

 02.
アンチバクテリア石鹸と
ピーリングケア

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次はバクテリア対策。薬用石鹸で足を洗って、抗菌処理をしましょう。さらに、死んだ皮膚を残さないことも大切。やり過ぎは禁物ですが、軽石などで磨くのがいいかも。

 03.
靴を乾燥させること

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3つめは、靴をきちんと乾かすこと。一度履いた靴は陰干しなどをこまめにして、バクテリアが繁殖しないように心がけることが大切。

04.
デオドラントも効果アリ。

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最後におまけ。足の裏を乾燥させておくために、フットデオドラントを塗るのもいいそうです。

靴のサイズやメンテナンス、靴下の素材選び、お風呂でのケアと小さなことを怠ることで足のニオイがパワーアップしてしまようです。日々、気をつけましょう!

Licensed material used with permission by American Chemical Society/ACSReactions

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