これからの時代を生き抜くために、必要な「7つの考え方」

フレキシブルな労働を可能にしてくれる「あたらしい働き方」。このようなワークスタイルに憧れる人はたくさんいます。けれど、誰もができるとは限りません。それ相応の資質が必要なのです。
ここでは、自著『あたらしい働き方』から、あたらしい働き方を手に入れるために必要な思考スキルを紹介します。

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01.
「自然体」にこそ価値がある

あたらしい働き方に取り組んでいる企業では、もちろん仕事スキルや職歴が全く問われないというわけではありませんが、素晴らしいスキルや職歴があっても、それだけで採用されることはない会社が多いのです。それでは何が見られているかというと、人としてどうか、というところです。

例えばパタゴニアではいろいろな面接の形がありますが、たまたまいい波が来ていたときに、社主と一緒にサーフィンをするということがあったそうです。いい波が来たときに、どんな対応をするか。どう海に入って、どう波に向かうか。そういうところにものすごく人間性がでるのです。

つまり、「人間としてできているか」ではない。その会社と人間性が合うか合わないか。どんな人間性が大切にされるか、スタンダードや暗黙知があるか、それは会社それぞれなのです。だからこそ大事なのが、無理をせず、素の自分を大事にすること。自然体でいることが、一番自分にあった会社を見つけるためのポイントになるのです。

02.
過去の成功体験は
何の役にも立たない

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変化の大きな時代ですから、次々に出てくるあたらしい考え方ややり方に、私たちも順応しなければなりません。過去の成功体験に縛られて、従来のやり方をそのままやろうとしてしまうようだと、あたらしい働き方の会社は難しいでしょう。

先進企業の多くでは、多様性が重視されています。すでに過去の延長線上で考えても、いい発想は生まれてきません。求められているのは、まったく違うものの組み合わせ。ですから、常に好奇心を持ち、あらたな体験をし、仕事以外でも刺激を受けながら、自ら外に出ていく。そして自分の専門外についても尊重しようとする姿勢が重要です。

03.
何が起こるか
分からないから楽しい

何が起こるかわからないような不確実性の高いところでも、楽しく仕事ができるかどうか。これも必須の能力です。

本来、世界は不確実です。バラバラのことが出てくるのは自然なこと。それこそあたらしいテクノロジーが出てきたり、あたらしいビジネスができていく中では、何が起こるかわかりません。前例のないビジネスも多く、誰もやったことがないことをやる会社も多い。そこに確実性も正解もありません。

「経営者の言うことがコロコロ変わって困る」という感覚でいるなら、あたらしい働き方には向いていません。そうした変化を楽しみ、ドラスティックさを面白いと思う感覚が必要ですし、自分自身もそういう感覚を持たないといけません。

04.
ルールやマニュアルに固執しない

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あたらしい働き方を提案している会社の多くに共通しているのは、ルールが少ない、ということ。しかし、本当にルールが何もないのかといえば、そんなことはありません。実は明文化されていないだけで、さまざまな暗黙的な了解はあったりするのです。だからこそ必要になるのは、暗黙知や明文化されていないルールを見抜く能力であり、それを理解したうえで行動できる力です。

「相手がこういうことを求めているに違いない」と想像し、相手の求めているもの、相手の気持ちやニーズを考えることができる力。それは、顧客が何を求めているかを想像する能力にも近いのかもしれません。

ベースにあるのは、コントリビューションの精神、相手に貢献したい、応援したい、という意識。マニュアルやルールからでは生まれないビジネスやサービスもあるのです。

05.
「お金」に縛られている限り
仕事で充実感は得られない

お金をモチベーションにするというのも、働く上でのひとつの考え方かもしれません。しかし、お金だけをモチベーションにする人には、あたらしい働き方を提案する会社はあっていないかもしれません。

そういう会社に入社してくる人は、お金よりも、仕事の社会的意義やインパクトに魅力を感じていることが多いからです。社会的なインパクトを与えられることが面白いと思えなければ、その喜びを同僚と共有することができません。すると同僚とのコラボレーションも難しくなるし、あたらしい働き方の持つメリットをうまく活用できなくなってしまいます。

実は仕事をするとき、お金以外に得られるものは、意外に大きい。ところがお金に縛られていると、それが見えてきません。新たなモチベーションになるものになかなか気が付けず、醍醐味が実感できなかったり、充実感が得られなかったりするのです。

06.
自分を完全否定すると
進化し続けることができる

常に進化する、ということは、極論を言えば、自分が今までやってきたことを完全否定できるかどうか、ということです。自分の能力を否定できる能力、と言ってもいいかもしれません。

あたらしい働き方をしている人たちに感じるのは、学び続ける意識の高さです。例えば、自分よりも若い人から貪欲に学ぼうとする。大変な能力があり、成果を出しているのに、自分の知らない世界を持っている人と謙虚な姿勢で向き合うのです。

簡単なことではありませんが、だからこそ、厳しい世界で生き残っていくことができるのです。

07.
流行は関係ない
仕事も遊びも
自分の好きなようにやる

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あなたは、会社以外の仲間やライフスタイルを持っていますか。あたらしい発想というのは、そういうところからやってきます。
あたらしい働き方のもとでは、仕事と遊びの垣根がどんどんなくなってきています。そんな中、疲れて週末はダラダラしている、早く帰ってもやることがない、なんていう生活では、あたらしい価値を生み出せません。

必要なことは、自分がどんなライフスタイルを送りたいのか、というビジョンをしっかりと持つことです。流行や周囲の憧れに惑わされてはいけません。まわりに影響されず、自分の進みたい道を決めること。これは自分にあった仕事選びや会社選びにもつながっていきます。

「働き方は生き方だ」と定義する会社もあります。自分の価値観や選択眼をきちんと持つことが、働き方、生き方を決める重要なファクターとなるのです。

あたらしい働き方
コンテンツ提供元:本田直之

 

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