自分の価値を上げるために、社会人が覚えておくべき「5つのコト」
社会という大海原の中を泳ぎ、仕事をこなし、自分の価値を上げていくために必要な考え方とは?
自著『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』から、5つのヒントを紹介します。
01.
あなたが働く会社、
案外寿命が短いかも!?
自立した働き方を探す
会社にぶら下がって生きることは簡単です。ひとまず「会社にいれば食っていける」程度の社内スキルくらい身につくでしょう。
しかし、そんな働き方が許される時代ではありません。仮にあなたの「労働寿命」が、あと40年残されているとします。ところが、肝心の会社の寿命はどうでしょうか。ほとんどの場合、従業員の寿命よりも先に、会社の寿命が尽きてしまうと考えたほうがいいでしょう。だとすれば、会社に依存していると、後々とてつもなく面倒くさい事態が待っているはず。もっと自立した働き方が求められるのです。
たとえば、ITや語学力、公的資格など「どこに行っても通じる汎用的なスキル」を身につける。あるいは「会社の看板がなくとも付き合ってくれる人脈」を作ることも大切です。
02.
結局、グチってばかり…
会社帰りに同僚と飲みに行かない
付き合い酒をしないとは、どういうことでしょうか。たとえば、友達とお酒を飲むのはかまいません。そしてお酒の席を通じて、有意義な人脈を広げていくことも大切です。
しかし、グチのお酒はよくありません。会社の帰りに同僚と居酒屋に寄って、会社や上司のグチに花を咲かせる。本人たちはストレス発散のつもりでしょうが、じつはまったくの逆効果なのです。お酒には、いい方向であれ、悪い方向であれ、気分を「増幅させる」効果があります。付き合い酒の誘いをうまく断るには、普段からグチをこぼさないことです。会社や上司のグチで盛り上がりたい人は、自分と「同類」の人間を探しています。
03.
頑張ってもダメ!
他者の考え方や性格を
変えることはできない
部下の間違った考えを変えてあげたい。友達やパートナーの性格を変えてあげたい。もしあなたがそんなことを考え、労力を費やしているなら、やめたほうがいいでしょう。他者を変えること、特に他者の性格を変えることなど、絶対にできません。アドバイスによって、相手が変わることはあります。しかし、それは「相手が自発的に変わった」だけのことです。この違いを理解しているかで、チームの運営や個別の人間関係は大きく変わってきます。
自分の働きかけにもかかわらず相手が変わらないと、それを不服に感じて軋轢が生まれることも。ですが、相手からしてみれば、余計なお世話なのです。向上心のある人だけが「変わろう」と思い、変わるためのヒントやアドバイスを求めているだけなのです。
04.
仲間の成功によって
自分を鼓舞させる
人脈をつくるということを「動機付け」という点に絞って考えてみたいと思います。仲間もつくらず、ひとりで考え、仕事をしていても、能力さえあればそれなりの成果は達成できます。しかし、そこから「次の一歩」を踏み出すことは、なかなかできません。刺激や動機付けとなる要因がなかなか見つからないからです。
一方、幅広い人脈を持っている人は違います。たとえば、仲間の誰かが起業した。本を出版した。海外に進出した。こうなると、起業家ストーリーも、急に現実味を帯びてきて、自分に直結した問題として考えられるようになります。仲間の動静が誘因剤となり、自分を鼓舞させることができるのです。これはメディア経由の情報では、なかなかできないことです。
それでは、一般の会社員が社外の人脈をつくる方法とは?難しく考える必要はありません。たとえば、面白いと思ったブログの作成者に、メールを送ってみる。断られたり、返事がこなくても落ち込まない。100通のメールを送って、そのうち1通でも人脈としてつながれば、それで大成功なのです。せっかくインターネットという便利なツールがあるのですから、気負うことなく連絡をとってみましょう。
05.
「自己紹介ツール」を
スタンバイさせておく
私は現在、1年の半分をハワイで過ごしながら複数の会社を経営しています。すると、「本業はどれですか?」とか「ハワイではなにをやっているんですか?」と聞かれます。こうした質問に全て答えるのは、あまりにも面倒くさいものです。
ですから、本やウェブなどでプロフィールを見てもらい、「事前自己紹介」をしておき、「その場での自己紹介」をしません。そうすれば、互いが面会した貴重な時間を無駄に費やさずに済みます。
今後日本でも、会社に籍を置きながら副業をやったり、フリーランスの立場でいくつもの仕事をこなすことが当たり前の時代がやってきます。自分で本を出版したり、ブログやWEBサイトを開設するなどして、名刺代わりの自己紹介ツールを持つようにしましょう。
『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』
コンテンツ提供元:本田直之