今、Facebookで話題の「あのクイズ」に個人情報漏洩の危険性が?
「私がFacebook上で、よく使う言葉は?」
最近よく見かけるこのフレーズ、気軽に遊べるクイズアプリとして知っている人も多いはず。ですが、その際に参照されている情報やその取扱について警笛を鳴らす声が。
いつもプライバシーポリシーを読まずにデータ参照を承諾している人は、参考程度に読んでおいた方がいいかもしれません。
登録してある個人情報が
勝手に使われてしまう?
11月22日「Comparitech」による調査結果が話題になりました。彼らが指摘したのは、個人情報の取扱いやユーザーへの承諾プロセスです。
冒頭で紹介したクイズゲームの文言は「Vonvon」社によって運営されているアプリのもの。調査を行ったPaul Bischoff氏によれば、アクセスするために以下の情報が参照されていました。
・名前
・プロフィール
・画像
・年齢
・性別
・生年月日
・その他の公開情報
・友だちリスト
・過去のタイムラインすべて
・タグ付けされているすべてのフォト
・学歴
・出身地
・居住地
・これまでした「いいね」
・IPアドレス
・デバイスインフォ、ブラウザ情報
・言語
※記事公開後、同サービスで参照されるデータはいくつかに限定されています。
もちろん、ゲームをプレイする前には、こんな表示がポップアップされます。
「あなたからの承諾や通知なしに第三者に個人情報を提供することはありません(プライバシーポリシーにあるとおり)」
でも、肝心なのはプライバシーポリシーの詳細です。承諾した瞬間に、どこに情報を渡してもいいような契約をかわしている可能性がある、というのがBischof氏の見解でした。
「Vonvon」社の反応は…
これに対し、「Vonvon」社のキムCEOは「Venture Beat」のインタビューでこう答えています。
「いくつか間違った理解があるようです。第三者に売るために情報を集めているといいますが、そんなことはありません。ほとんどの人はただ楽しむ目的のためにやっているだけだと思いますよ」
調査をした「Comparitech」の記事にも同様、同社から送られたメールの文章が掲載されました。
「データは、クイズの結果を示すためだけに使われており、販売どころか保存もしていません。また、多くの情報へアクセスしていた理由は、その他のゲームのためのものでした。すでに、ゲームごとに扱うデータを限定するよう改善済みです。プライバシーポリシーの文章についてもただの言葉狩りです」
たしかに、一部怪しいアプリに対してはこの度の指摘のような個人情報のやり取りに不安を覚えることもあります。
同社はwebサイトに参照データを削除する機能を設置しており、そのほか不安要素があれば、見つかり次第順次改善中とのこと。プライバシーポリシーも日本語で明示されています。
すでに約90万人以上ものユーザーに親しまれている人気アプリなので、心配だという人は結果を見た後に削除しておくと安心かもしれませんね。