「ウィンナー」と「ソーセージ」の違いをあなたは知っていますか?
このふたつ、明確に使い分けている!という人はかなり通なイメージ。なにが違うんでしょう?ドヤ顔で説明するチャンスを得るべく、ちょっと調べてみました。
「ソーセージ」と「ウインナー」の違い
「ソーセージ」とは、"腸詰め"のこと
一般的には、塩漬けされた肉を挽き、これを香辛料等によって味付けして腸に詰め、乾燥、または燻製することによって作られます。ソーセージの語源は諸説ありますが、salsus(ラテン語で「塩漬けされた」の意)が語源だという説が有力なようです。
「ウィンナー」は、そのなかの一種
つまりは「ウィーン風」という意味。正式には「ウィンナーソーセージ」と呼ぶそうです。では、どんなソーセージがあり、どんな違いがあるのでしょう?ここでは、日本農林規格(JAS規格)にはその基準がこう記されています。
01.ウィンナーソーセージ
ケーシング(動物の腸、なかには人工のものも)には、羊の腸が使用され、太さが20ミリ未満のもの。
02.フランクフルトソーセージ
豚の腸が使用されており、太さが20ミリ~36ミリのもの。
03.ボロニアソーセージ
牛の腸が使用され、太さが36ミリ以上のもの。
日本で親しまれるようになったのは、第一次世界大戦時から
では、ソーセージはいつ頃日本に伝わったのでしょうか。そのルーツは、第一次世界大戦時まで遡ります。千葉市に新設された農商務省畜産試験場の求めに応じて、捕虜として収容所に連れられてきたドイツのカール・ヤーンら5名のソーセージ職人が、ソーセージの作り方を伝えたと言われています。
お弁当用の赤いウインナーは日本発!その理由は…
ところで、お弁当に入っているウィンナーといえば真っ赤なウィンナーが定番。実はあれ、日本発祥なんです。昔は、材料にいい素材を使えなかったので、発色の悪さを隠すために表面を赤く着色したウィンナーを作ったのだそう。
この日本独自のものも、日本製のアニメなどで海外に広まっています。
魚肉ソーセージも日本のアイデア!
大正時代に地方の水産試験場で試作されたのが始まりといわれています。昭和三十年代後半、卵一個が10円、コロッケ一個が5円の時代、魚肉ソーセージは130グラムで130円だったそうで、非常に高価なご馳走だったそうです。
みなさんもよく食べますか?
ホットドッグの誕生秘話
ソーセージを使った料理で一般的なのがホットドッグ。これは、寒い日にアメリカでソーセージを売っていたドイツ人が、熱々のソーセージを売ることを思いついたそうですが、そのまま熱くするだけだと持てないので、パンにはさんで売ったのが始まりだそうです。
海外では、ダックスフンドをウインナードッグなんて呼ぶ人もいますが、当初はホットドッグを「ダックスフンド・ソーセージ」と呼んでいたのだとか。いつの間にか「ホットドッグ」になったそうですよ。