「カプチーノ」と「ラテ」の違いをあなたは知ってますか?
カプチーノとラテ、あなたはどちらが好きですか? そもそも両者の違いをはっきりと説明できますか?
これだけコーヒー文化が定着した現在、いまさら聞けないその違いについて紹介していきましょう。
その違いは、ミルクにある
普段何気なく頼んでいるカプチーノとラテ、この2つはとても似ているんです。実はこの2つを分けているのは「ミルク」です。
ミルクを蒸気で温め泡立てたものが「カプチーノ」であり、ミルクを蒸気で温めそのままエスプレッソに注ぎ入れたものが「カフェラテ」になります。2つともコーヒーは日本で一般的なドリップコーヒーではなく、エスプレッソを使用します。エスプレッソとは専用の器具で気圧をかけて抽出したコーヒーのことで、よく飲まれるドリップ式のコーヒーよりも苦いので、エスプレッソ用の小さいカップで飲みます。
さらに、エスプレッソはカフェインの含有量が少なく、旨味が凝縮しており、表面に綿密な泡が浮いているのも特徴です。よく、カプチーノとラテを一緒だと思っている人も多いのですが、ミルクを入れるのは同じでも、そのミルクにフォームミルク(蒸気で泡立てたミルクのことです)を使うかどうかが違うのです。
雑学!その名前の由来は?
カフェでのカプチーノ、ラテの作り方からみてみましょう。
カプチーノは、エスプレッソ:温めたミルク:フォームミルク(蒸気で泡立てたミルク)が1:1:1となり、ほとんど等分となっています。一方、ラテはその割合が明確に決まっていないところが多く、日本にあるカフェでは「カプチーノ」と「ラテ」を混同しているカフェもまだまだ多いようです。
また、カプチーノの語源には様々な説がありますが、キリスト教のカプチン修道士会からきている説が有力です。このカプチン修道会の帽子や服が茶色で、カプチーノと色が似ており、そしてこの帽子も服も山のように盛り上がっている形態をしていて、これがカプチーノがフォームミルクで盛り上がっているのに似ているといわれています。一方、ラテではエスプレッソの表面に泡が浮いているのが特徴で、「ラテアート」というように、ラテの表面の泡で色々な絵をかくことができます。カプチーノではラテアートはできません。
カプチーノとラテの味、楽しみ方の違いは?
作り方は違っても材料は同じなので、エスプレッソとミルクの分量を同じにしたら味も一緒になるかと思うかもしれませんが、実は全く違います。まず、カプチーノは泡を楽しみます。蒸気で泡立てたミルクは味をまろやかにし、エスプレッソの深い味わいとマッチし、絶妙なマリア―ジュを作り出します。
また、泡が多いだけであってミルクはそこまで多くないので大人のビターを楽しみたい方には最適です。一方、ラテはミルクの割合が多いのが特徴です。そのため、エスプレッソのビターさが柔らかく、マイルドになります。しかし、エスプレッソの風味は損ねません。
カプチーノとラテは全く風味や味わいが異なる飲み物です。その違いがわかったら、ビターなほうがいいときはカプチーノを、マイルドなほうがいいならばラテをオーダーするなど、その時の気分でいろいろ飲んでみてくださいね。