国別のコーヒー豆の味の違い、答えられる?
コーヒーの好みは人それぞれ。わたしは深煎りで酸味が少なめのコーヒーが好きです。
とくに寒い日や雨の日は、深煎りでチョコレートっぽい味にホッとします。夏の暑い日には、爽やかで苦味の少ないフルーティーなコーヒーにスイッチ。このように、その日の天候や食べ物に応じて、豆の味を選んで飲めるのもコーヒーの楽しみの一つです。
でもコーヒーの酸味や苦味、そしてフルーツっぽい味って一体どうやって出しているんだろうって疑問に思ったことありませんか?
豆ごとに味が違うことはわかっていても、コーヒー屋さんで「豆をお選びください。」なんて言われてドギマギしてしまう時、ありますよね……。
でも生産国ごとの味の違いがわかれば、堂々とオーダーできるようになります!
まず、コーヒー豆ってどこでも栽培できるわけではないんですよ。実は「ビーン・ベルト」(またはコーヒーベルト)と呼ばれる地域のみ。全世界60ヶ国で生産されています。そしてよく耳にする有名な生産国は、以下のような国々。
雨、日当たり、気温、土壌……
異なる条件下で異なる味わい
東南アジア、アフリカ、南アメリカ、そしてハワイが、コーヒーのおもな生産地です。残念ながら日本はコーヒーの栽培には向いていないんですね。コーヒーをたくさん消費する北欧も、自国でのコーヒー生産はできません。
ということで、コーヒーはビーンベルト上にあるいろいろな国から生まれてやって来ます。土壌や天候も異なる環境下で育つため、できあがるコーヒーの味も違うわけです。リンゴやオレンジ、またワインの原料であるブドウなども、産地によって味や形が異なるのと同じです。
「コーヒー」と言うと、あの茶色い豆を思い浮かべますが、実はコーヒーの木にできたコーヒーチェリーという果実の中に入っている「種」なんです。コーヒーがフルーツっぽい味かするのも納得できますね。
そして、そのコーヒーの種が持つ本来の味をうまく引き出すのが、焙煎。豆を焼くことです。コーヒーを作っている人たち、そして焙煎をする人たちのコンビネーションで生まれるのがコーヒーの味なのです。
オーダー時に役立つ?!
生産国別ポイント
一概にこの国のコーヒーはこの味だと決まっているわけではありませんが、味の傾向は似ています。一例を挙げてみます。
【ブラジル】
コーヒー生産世界一!柔らかなコク、酸味が少なめ、バランスが良い。
【コロンビア】
エメラルドマウンテンが有名。酸味と甘みのあるフルーティな味、マイルド。
【コスタリカ】
酸味が強め、芳醇な香り、爽やかでクリア。
【ハワイ】
コナコーヒーでおなじみ。豊かなコクとかなり酸味。
【インドネシア】
スマトラが有名。どっしりした苦味とコク。ミルクが合う。
【エチオピア】
コーヒー発祥の地。モカが有名。フルーティーな香り、強くまろやかな酸味。
【タンザニア】
キリマンジャロが有名。甘い香りと強い酸味。コクも豊か。
国ごとで味の特徴がいろいろですね。実際に国の名前と味の特徴を意識しながら飲むのも楽しいと思います。
ぜひ、今度コーヒー屋さんで豆を選んでオーダーする時に、こっそり役立ててみてくださいね。